深圳の揚水発電所が約4,000本のサクラ名所に クリーンエネルギー観光の新潮流 video poster
発電所とサクラという、一見ミスマッチな組み合わせが、中国南部の深圳で話題になっています。揚水式水力発電所の周辺に約4,000本のサクラが植えられ、春には工業施設が一気に「花見スポット」へと姿を変えるからです。
工業地帯がサクラの名所に生まれ変わる
この揚水発電所は、中国南部の広東省深圳市で、塩田と福田の間に位置しています。周辺の斜面や道路沿いには、約4,000本ものサクラの木が植えられ、春になると一帯が淡いピンク色に染まります。
大きなタービンや設備が並ぶ発電所の風景と、満開のサクラが同時に視界に入る光景は、都市の公園とはまた違う独特の雰囲気があります。2025年の春も、このコントラストがSNSで共有されるなど、都市型の新しい花見スポットとして注目を集めました。
揚水発電とクリーンエネルギーを体感する場に
この施設は、電力をいったん使って水を高い場所の貯水池にくみ上げ、電力需要が高い時間帯に水を流して発電する「揚水式発電所」です。再生可能エネルギーの一部として、電力の安定供給を支える役割があります。
現地では、見学ツアーなどを通じて、タービンや水路の仕組みを学べる機会も設けられています。サクラを眺めながら、同時にクリーンエネルギーや電力システムについて知ることができる点が、この場所の大きな特徴です。
訪れた人が楽しめる過ごし方
春のシーズンには、発電所周辺で次のような楽しみ方が生まれています。
- サクラの並木越しに発電設備を写し込んだ写真を撮影する
- 揚水発電の仕組みやクリーンエネルギーについて学べる見学に参加する
- サクラの木の下で、家族や友人とゆったりピクニックを楽しむ
工業施設というと「近づきにくい場所」というイメージになりがちですが、サクラの並木や見学プログラムによって、都市住民にとって身近な学びと憩いの場へと変わりつつあります。
なぜこのニュースが注目されるのか
深圳の揚水発電所周辺のサクラスポットは、いくつかの点で、これからの都市とエネルギーの関係を象徴していると言えます。
- クリーンエネルギーを「見える形」にしている
電力の安定供給を支えるインフラを、観光と組み合わせて公開することで、再生可能エネルギーへの理解を自然に深めるきっかけになります。 - 工業と自然を対立させない発想
発電所の機能を維持しつつ、サクラの植栽によって景観を整え、住民の憩いの場としても活用している点は、他の都市インフラにも応用できるアイデアです。 - SNS時代の観光資源づくり
「発電所 × サクラ」という意外性のある風景は、写真や動画で共有されやすく、都市の新しいブランドづくりにもつながっています。
2025年の春に注目を集めたこのスポットは、今後も春ごとに、クリーンエネルギーと季節の花を同時に楽しめる場所として、国内外の都市政策や観光の文脈からも注目されていきそうです。
Reference(s):
cgtn.com








