ヒューマノイドロボットとロボット犬がCGTNを探検 中国ロボット大国のいま video poster
中国でヒューマノイドロボットとロボット犬がニュースチャンネルCGTNを訪れ、アンカーのZhong Shiさんと共に社内を探検しました。世界最大のロボット市場の姿と、メディアが伝える「ロボット時代」のイメージが重なった象徴的な出来事です。
世界最大のロボット市場、中国
2025年現在、中国は世界最大のロボット市場とされ、ヒューマノイドロボットの産業チェーンづくりを加速させています。部品からソフトウェア、サービスまでを含めた「産業チェーン」を整えることで、技術の実用化と普及を一気に進めようとしているのが特徴です。
こうした動きの背景には、製造業の自動化ニーズだけでなく、高齢化や人手不足への対応、さらに先端技術分野で主導権を握りたいという思惑もあると考えられます。ヒューマノイドロボットは、その象徴的な存在として注目を集めています。
春節聯歓晩会で脚光を浴びたヒューマノイド
2025年の春節シーズン、中国のChina Media Groupが開催する春節聯歓晩会(Spring Festival Gala)にヒューマノイドロボットが登場し、そのパフォーマンスが大きな話題になりました。毎年の恒例番組に最先端ロボットが出演したことで、「ロボットは研究室からステージへ、そして日常へ」というメッセージが強く印象づけられました。
この出演をきっかけに、ヒューマノイド技術に対する関心はさらに高まりました。ロボットの動きや表現力だけでなく、「どこまで人間に近づくのか」「人とどう共存していくのか」といった問いが、一般の視聴者の間でも語られるようになっています。
ヒューマノイドとロボット犬、CGTNを訪問
そうした流れの中で、ヒューマノイドロボットと犬型ロボットがニュースチャンネルCGTNを訪れ、アンカーのZhong Shiさんと一緒に社内を見て回る企画が行われました。メディアの現場をロボットが「見学」する構図は、技術革新と情報発信の接点を象徴しているようにも見えます。
ツアーの様子は、ロボットがニューススタジオなどの職場空間に入っていく未来像をイメージさせるものでした。ニュース番組の世界にロボットが登場することで、視聴者は「ロボットが働く社会」を、難しい専門書ではなく映像を通じて具体的に思い描くことができます。
ロボットがメディアに登場する意味
ヒューマノイドロボットとロボット犬のCGTN訪問は、単なる話題づくり以上の意味を持っていると考えられます。ポイントを3つに整理してみます。
- 1. 技術の「見える化」
研究開発の段階では分かりにくいロボット技術を、テレビの企画として見せることで、一般の人にもイメージしやすくなります。 - 2. 社会受容性のテスト
ロボットが職場や公共空間にいる姿に、人々がどう反応するのか。メディアでの露出は、社会がロボットを受け入れる準備状況を測る役割も持ちます。 - 3. 産業チェーンへの追い風
ロボットが話題になれば、関連する部品メーカーやソフトウェア企業、サービス事業者への関心も高まります。中国が重視する「ヒューマノイド産業チェーン」づくりにとって、メディアの後押しは無視できません。
日本・アジアへの示唆
日本でもサービスロボットや産業用ロボットは広く知られていますが、「ヒューマノイドロボットを社会全体でどう活用するか」という議論は、まだこれからの部分も多い状況です。中国がロボットを大型番組やニュースチャンネルに積極的に登場させている動きは、技術だけでなく「見せ方」も戦略の一部になっていることを示しています。
アジア全体で見ると、少子高齢化や労働力不足、働き方の多様化など、共通する課題が増えています。ヒューマノイドロボットやロボット犬のような存在が、これらの課題解決にどう貢献できるのか。今回のCGTNでの企画は、その可能性と同時に、倫理やプライバシー、雇用への影響など、考えるべき論点を静かに突きつけています。
「ロボット時代」をどうデザインするか
2025年の今、ロボットはもはや遠い未来の話ではなくなりました。ニューススタジオを歩くヒューマノイドとロボット犬の姿は、「技術がどこまで進むか」だけでなく、「その技術を社会としてどうデザインするか」を私たちに問いかけています。
便利さや驚きだけにとどまらず、「どんな場面でロボットに活躍してほしいか」「人間とロボットの役割分担をどう考えるか」。中国の事例をきっかけに、私たち一人ひとりが自分の答えを言葉にしてみるタイミングが来ているのかもしれません。
Reference(s):
Humanoid robot and robot dog explore CGTN with anchor Zhong Shi
cgtn.com








