国連副事務総長が語るジェンダー平等「私たちの肩の上に立って」北京で首脳会合へ video poster
中国の王毅外相が、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントをテーマとしたグローバル首脳会合を、2025年後半に北京で開催すると発表しました。1995年の第4回世界女性会議から30年の節目にあたる今年、国連副事務総長アミナ J モハメッド氏は、国際メディア CGTN の単独インタビューで、これまでの前進と残る課題について「私たちの肩の上に立って、より高く届いてほしい」とメッセージを送りました。本稿では、この国際ニュースの意味をわかりやすく整理します。
北京でジェンダー平等と女性エンパワーメントの首脳会合へ
国際ニュースとして注目されているのが、中国の首都北京で予定されている「ジェンダー平等と女性のエンパワーメント」に関するグローバル・リーダーズ・ミーティングです。王毅外相は、この会合を2025年後半に北京で開くと明らかにしました。
各国や地域の指導者が集まり、女性の権利や社会参加をどう後押ししていくのかを話し合う場になるとみられます。同じ北京で開かれた世界女性会議から30年というタイミングで、再び首脳レベルの会合が開かれることは、象徴的な意味を持ちます。
1995年北京の世界女性会議から30年
1995年、北京で開かれた第4回世界女性会議では、世界各地から集まった人びとが、ジェンダー平等と女性の地位向上への決意を共有しました。今回の会合は、その30年後に同じ地で行われることになります。
この30年間で、女性の教育へのアクセスや労働参加など、多くの分野で前進がありました。一方で、意思決定の場における女性の割合や、暴力や差別の問題など、まだ解決されていない課題も少なくありません。モハメッド氏のインタビューは、その「光と影」の両方に目を向けるものでした。
国連副事務総長「私たちの肩の上に立って、より高く」
国連副事務総長アミナ J モハメッド氏は、CGTN のティアン ウェイ氏による単独インタビューで、ジェンダー平等の現状について率直な見方を示しました。これまでの取り組みを評価しつつも、「まだ道のりは長い」と繰り返し強調したのが印象的です。
インタビューのキーワードになったのが、次のメッセージです。
「私たちの肩の上に立って、より高く届いてほしい」
この言葉には、先行世代が積み重ねてきた努力や成果を土台として、次の世代がさらに大きな変化を起こしてほしいという願いが込められています。過去の達成をゴールとするのではなく、そこからさらに一歩前へ進む「バトンリレー」のようなイメージです。
前進とギャップ 何がまだ足りないのか
モハメッド氏が「まだ道のりは長い」と語る背景には、次のようなギャップが残っていることがあります。
- 法律や制度は整いつつある一方で、日常生活の場では固定的な性別役割意識が根強く残っていることです。
- 女性の教育水準が上がっても、賃金や昇進の機会において依然として格差が存在することです。
- 政治や企業のトップレベルで、女性がいまだ少数派にとどまっていることです。
- 暴力やハラスメントなど、女性の安全と尊厳を脅かす問題が世界各地で続いていることです。
北京で予定されているグローバル・リーダーズ・ミーティングは、こうしたギャップをどのように埋めていくのか、各国のリーダーが互いの経験を共有しながら議論する場になると考えられます。
日本とアジアの読者にとっての意味
日本やアジアの多くの地域でも、ジェンダー平等は重要な国際ニュースであると同時に、日常生活に直結するテーマです。働き方、家事や育児の分担、政治や企業での女性リーダーの存在など、身近な場面にジェンダーの課題が顔を出します。
日本語で国際ニュースを追う読者にとって、北京での首脳会合は、自分の社会を見つめ直す鏡にもなり得ます。国連副事務総長の「私たちの肩の上に立って、より高く」という言葉は、自分たちの世代が次の世代にどのような土台を残せるのかを考えるきっかけになります。
これから注目したいポイント
2025年後半に予定されている北京での会合に向けて、今後は次のような点に注目が集まりそうです。
- どの国や地域のリーダーが参加し、どのような約束や目標を打ち出すのかという点です。
- ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを進めるための資金や制度づくりに、具体的な前進が見られるかどうかです。
- 若者や市民社会の声が、議論や成果文書にどのように反映されるのかという点です。
1995年の世界女性会議から30年。国際社会は次の30年に向けて、どのような一歩を踏み出すのか。北京での議論を丁寧に追いかけることが、ジェンダー平等を自分事として考えるためのスタートラインになるはずです。
Reference(s):
UN top official: I hope others stand on our shoulders to reach higher
cgtn.com








