春の貴州・肇興トン族村を訪問 習近平国家主席が見た「中国の美しい古村落」 video poster
春本番を迎えた中国南西部の貴州省で、歴史ある肇興トン族村(Zhaoxing Dong Village)があらためて注目を集めています。中国の習近平国家主席が今年3月17日にこの村を訪問し、「中国で最も美しい田園古鎮」「中国歴史文化名村」とも称される古い集落の今を視察しました。
1000年以上の歴史を持つトン族の大きな集落
肇興トン族村は、西暦986年に遡る歴史を持つとされ、中国各地に点在するトン族の集落の中でも、最大級の規模を誇る存在です。長い時間をかけて育まれた生活文化や村の景観が評価され、「中国で最も美しい田園古鎮」「中国歴史文化名村」といった称号を得てきました。
春になると、村の周辺はやわらかな緑に包まれ、人びとの日常の営みと古い家並みがひとつの風景として溶け合います。歴史ある農村の暮らしと、観光地としての顔をあわせ持つ場所として、国内外から関心が高まっています。
習近平国家主席の訪問が示すもの
今年3月17日、習近平国家主席は中国南西部の貴州省黎平県にある肇興トン族村を訪れました。春の空気が広がるなか、国家指導者が歴史ある少数民族の村を訪問したことは、中国国内で農村や伝統文化への関心が高まっている流れとも重なります。
今回の訪問は、次のような点で象徴的だと見ることができます。
- 長い歴史を持つ農村や古い町並みの価値を再確認する動き
- トン族をはじめとする少数民族の文化を尊重し、次世代につなげようとする姿勢
- 地方の魅力を活かしながら、地域の発展を図ろうとする視点
中国ニュースから見える「地方」と「文化」の課題
肇興トン族村のような歴史ある村が注目される背景には、都市への人口集中が進む一方で、地方の文化や暮らしをどう守り、発展させていくかという大きな課題があります。この点は、中国だけでなく日本を含む多くの国や地域に共通するテーマです。
観光客を呼び込むことで地域経済を支えつつ、生活の場としての落ち着きや伝統的な雰囲気をどう保つのか。少数民族の文化をどのような形で紹介し、誰がその表現を担うのか。肇興トン族村の動きは、こうした問いを私たちに投げかけています。
日本の読者へのヒント
日本にも、古い街並みや農村の風景が「観光地」として知られるようになった地域が多くあります。中国南西部の村で起きている変化を追うことは、私たち自身の足元を見つめ直すきっかけにもなります。
こうした国際ニュースを日本語で丁寧に追うことは、単なる観光情報を超えて、「どのような未来を地域に描くのか」という問いを共有することでもあります。春を迎えた肇興トン族村の姿は、その一つのヒントといえそうです。
Reference(s):
cgtn.com








