習近平国家主席が麗江古城を訪問 文化遺産保護と観光の両立を強調 video poster
2025年3月19日、中国の習近平国家主席が雲南省の麗江古城を訪れ、文化遺産の保護と観光の活用について現地の取り組みを視察しました。歴史的な街並みをどう守りながら、地域の持続可能な発展につなげるのか――文化と観光をめぐる中国の動きを考えるうえで、注目すべき訪問です。
2025年12月現在、この視察からおよそ9か月が経ちましたが、今年の中国ニュースの中でも「文化遺産」と「観光政策」の関係を象徴する出来事の一つとして振り返ることができます。日本語で国際ニュースを追う読者にとっても、アジアの観光地が直面する共通の課題を考えるヒントになります。
習近平国家主席が麗江古城を視察
習近平国家主席は2025年3月19日、南西部に位置する雲南省の麗江古城を訪問しました。現地では、麗江古城の歴史的な発展の経緯について詳しい説明を受けるとともに、文化遺産をどのように保護し、どのように活用しているのか、具体的な取り組みについて報告を受けました。
あわせて、文化と観光をどのように結びつけ、地域の持続可能な発展につなげていくのかについても問いかけを行い、観光産業と文化政策の連携に強い関心を示したとされています。
焦点は「守る」と「生かす」のバランス
麗江古城のような歴史的な街をめぐっては、世界各地で次のような課題が語られます。
- 歴史的な建物や景観をどこまで保存するか
- 住民の生活環境をどう守るか
- 観光収入を地域の発展にどう還元するか
- 観光客の増加と環境負荷をどう抑えるか
今回の視察では、文化遺産を単に「保存する対象」としてではなく、地域の人びとの生活や経済と結びついた「資源」としてどう生かすか、という視点が重ねて強調されたと言えます。文化と観光を結びつけた持続可能な発展は、中国だけでなく多くの国と地域に共通するテーマです。
麗江古城訪問から読み取れる三つのポイント
習主席の麗江古城視察からは、少なくとも次の三つのポイントを読み取ることができます。
- 歴史の物語性を重視する姿勢
古城の「歴史的な発展」を丁寧に学ぶ姿勢は、観光を数字や集客だけでなく、物語や文化的価値と結びつけて考える方向性を示しています。 - 文化遺産の積極的な「活用」
保護だけでなく「利用」や「活用」に関心を寄せたことは、文化施設や歴史的景観を地域経済とどう結びつけるかが重要な論点になっていることを示唆しています。 - 持続可能な観光への意識
文化と観光の統合を「持続可能な発展」と結びつけて問う姿勢は、短期的な観光ブームではなく、長期的な地域づくりを見据えた視点と言えます。
日本の歴史的観光地にも通じるテーマ
麗江古城をめぐる議論は、京都や金沢、鎌倉など日本の歴史的な観光地とも重なる部分が多くあります。どの地域でも、次のようなバランスが問われています。
- 観光客を受け入れつつ、住民の暮らしを守ること
- 歴史的な建物や景観を守りながら、地域経済を活性化すること
- 短期的なブームではなく、長期的な魅力をどう育てるか
今年3月の麗江古城視察を手がかりにすると、中国の文化遺産政策や観光政策のニュースを「観光収入の数字」だけでなく、地域社会や文化への影響という観点から読み解きやすくなります。日本の読者にとっても、自国の観光地の未来を考える材料になるでしょう。
これからニュースを読むときの視点
今後、アジア各地の文化遺産と観光に関するニュースに触れるときには、次のようなポイントを意識すると、情報が立体的に見えてきます。
- 文化遺産の「保護」と「活用」のどちらに重点が置かれているか
- 地元の人びとの暮らしや雇用にどのようにつながっているか
- 環境への配慮や、持続可能性がどのように語られているか
2025年の麗江古城視察は、中国の文化遺産と観光のあり方を考える一つの象徴的な出来事でした。これをきっかけに、文化と観光の関係を自分ごととして捉え直すと、国際ニュースがより身近なテーマとして感じられるはずです。
Reference(s):
Xi visits Lijiang Old Town, highlights cultural heritage preservation
cgtn.com








