中国とEUが「反保護主義」で連携を呼びかけ ボアオ・フォーラムの議論を読む video poster
中国と欧州連合(EU)の関係が世界経済と国際秩序の安定に直結する中、保護主義とどう向き合うかが改めて問われています。ボアオ・フォーラム・フォー・アジアで、元スペイン外相のArancha Gonzalez Laya氏は、中国とEUが「反保護主義」で手を携えるべきだと呼びかけました。
ボアオ・フォーラムで示されたメッセージ
今回の発言は、CGTNの記者Dai Kaiyi氏が行ったインタビューの中で示されたものです。Gonzalez Laya氏は、中国とEUが世界の喫緊の課題に対して、より緊密に協力する必要があると強調しました。
その課題として挙げられたのが、次の三つです。
- 貿易と投資の一層の開放
- 国際社会の安定と予測可能性の確保
- 気候変動への具体的な行動の加速
保護主義にどう対抗するか
世界各地で関税の引き上げや輸出規制の動きが意識される中、中国とEUはいずれも大きな市場を持つ経済圏です。Gonzalez Laya氏は、こうした大きなプレーヤーが開かれたルールに基づく貿易を支えることが、世界経済全体の安定につながると見ています。
そのために求められるのは、単なる二者間の利害調整ではなく、第三の地域も含めた国際的なルールづくりへの共同歩調です。例えば、次のような分野が考えられます。
- デジタル経済や環境分野をめぐる公平な競争ルール
- サプライチェーンの透明性と持続可能性を高める取り組み
- 多国間で共有される貿易ルールや対話の枠組みの強化
気候変動とグローバル安定に向けた連携
インタビューでは、気候変動への対応も重要なテーマとされました。中国とEUはいずれも、二酸化炭素排出削減や再生可能エネルギーの拡大に取り組んでいます。両者が技術協力や資金面での連携を深めれば、世界全体の脱炭素化を後押しする力となります。
また、地政学的な緊張が続く中で、国際社会の安定をどう守るかも大きな課題です。経済や気候の分野で協力の土台を固めることは、政治的な対立を抑え、対話のチャンネルを維持するための安全装置としても働きうるといえます。
日本の読者にとっての意味
今回の議論は、中国とEUという二つの大きなアクターの関係に焦点を当てたものですが、その影響は日本を含むアジア全体にも及びます。保護主義が強まれば、輸出入に依存する日本経済にも波及しますし、気候変動対策の遅れは私たちの日常生活に直結します。
だからこそ、中国とEUが開かれた貿易と気候行動で協力を深めることは、日本にとっても無関係ではありません。国際ニュースを追うときには、個々の対立や摩擦だけでなく、今回のような「協力の可能性」にも目を向ける視点が求められているのではないでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








