アジア版ダボス「ボアオ・フォーラム」開幕 60超の国・地域から約2000人 video poster
アジア版ダボス会議と呼ばれるボアオ・フォーラムの年次会議が、中国南部の海南省で開幕しました。60を超える国と地域から約2000人の代表が参加し、変化する世界のなかでアジアがどのように「共通の未来」を形作るのかを議論します。
中国・海南省で4日間の年次会議
今回のボアオ・フォーラムは、南国のリゾートとしても知られる中国南部の海南省で開催されています。会期は4日間で、各国・各地域から集まったおよそ2000人の代表が、アジアと世界の課題について話し合います。
会議期間中の木曜日には、中国の丁学祥副首相が、全体会合の開幕セッションで基調講演を行う予定です。主催者側は、この基調講演を通じて、アジアからどのようなメッセージが発信されるのかに注目しています。
今年のテーマは「変化する世界のアジア」
今年のボアオ・フォーラムのテーマは「Asia in the Changing World: Towards a Shared Future(変化する世界のアジア:共通の未来へ)」です。政治・経済・技術など、世界の前提が大きく揺らぐなかで、アジアがどのように連携し、未来を分かち合うのかという問題意識が込められています。
キーワードは多国間主義・開放・開発
主催者によれば、このテーマには次のような狙いが含まれています。
- 多国間主義を重視し、一国だけでなく複数の国・地域が協力してルールや枠組みを作ること
- 市場や人の往来を閉ざさず、開放的な姿勢を保つこと
- 成長の果実を地域全体の開発につなげること
- 気候変動や経済の不安定さなど、国境を越える課題に共同で向き合うこと
こうしたキーワードは、アジアだけでなく世界全体が直面するテーマでもあり、参加者の議論は他の地域にも波及していく可能性があります。
「アジア版ダボス」としての役割
ボアオ・フォーラムは、世界経済フォーラムのダボス会議になぞらえ、「アジア版ダボス」とも呼ばれています。企業トップや政策決定者、専門家など多様な参加者が一堂に会し、公式交渉だけでは見えにくい「本音の対話」を行う場として位置づけられています。
特にアジアでは、経済規模の拡大とともに、地域内外での利害も複雑になっています。こうしたなかで、国や地域を超えた対話の場をどう維持し、どのような「共通の未来」を描けるのかは、国際社会全体にとっても重要なポイントです。
日本の読者が押さえておきたい視点
日本から見ると、ボアオ・フォーラムはやや距離のあるイベントに感じられるかもしれません。しかし、今回の年次会議で掲げられている多国間主義や開放性、共同での課題解決といったテーマは、日本の経済・外交・ビジネスにも直結する論点です。
- 60超の国・地域から約2000人が集まる「アジアの対話の場」で、どのようなキーワードが共有されるのか
- 多国間主義や開放を重視するアジアの姿勢が、貿易や投資、サプライチェーンにどんな影響を与えるのか
- 気候変動や経済リスクといった共通課題への取り組みが、今後どのような国際協力の形につながるのか
こうした点を意識して動向を追うことで、ニュースの断片としてではなく、「アジアがどこへ向かおうとしているのか」を立体的に捉える手がかりになります。
ボアオ・フォーラムはすでに始まったばかりで、今後数日にわたり議論の内容が明らかになっていきます。アジアから発信される「共通の未来」に向けたメッセージが、どこまで実際の政策やビジネスの動きにつながるのか、引き続き注目されます。
Reference(s):
Boao Forum sees nearly 2,000 delegates from over 60 countries, regions
cgtn.com








