ミャンマー地震、中国系ビジネスが10億チャット支援 商工会会長が語る課題 video poster
ミャンマー地震、中国系ビジネスが「できることすべて」
ことし3月末にミャンマーで発生した強い地震のあと、現地で活動する中国系ビジネスコミュニティが大規模な支援に動きました。ミャンマー中国商工会議所(Myanmar Chinese Chamber of Commerce)のリン・ウェンメン会長は、中国ビジネスコミュニティ全体で約10億ミャンマーチャット(約340万人民元)を集めたと明らかにしつつ、医療物資は依然として不足していると指摘しました。
3月30日に語られた「10億チャット」の募金
リン会長はことし3月30日、最大都市ヤンゴンから中国の国際メディアCGTNのインタビューに応じ、地震後の支援状況について説明しました。
- 中国系ビジネスコミュニティ全体で、約10億ミャンマーチャットを募金。
- これはおよそ340万人民元に相当する規模です。
- 募金は、地震の被災地を支援するために集められました。
- この額は、3月30日(日)時点までに集計されたものです。
インタビューで紹介された映像は、マンダレーにいる中国系の事業者たちが撮影したもので、被災地周辺の様子や支援活動の現場を伝えていました。
資金は集まっても足りない「医療物資」
一方でリン会長は、資金とは別に医療物資がまだ不足していると強調しました。強い地震の直後には、けが人の治療や慢性疾患を抱える人びとのケアなど、医療ニーズが一気に高まります。
しかし現場では、次のような課題が生じやすいとされています。
- 病院や診療所の建物が被害を受け、通常の診療が難しくなる。
- 医薬品や救急キットが急速に消費され、補給が追いつかない。
- 道路事情の悪化などで、被災地への輸送が遅れる。
こうした状況の中で、資金だけでなく、医療チームや物資の確保、物流ネットワークの確立がどこまで進められるかが、人命を守るうえで重要になります。
中国系ビジネスコミュニティの役割
ミャンマーに根を下ろす中国系ビジネスコミュニティは、平時は貿易や製造、サービスなどで現地経済を支える存在ですが、災害時には支援の「ハブ」としての役割も果たします。
- 現地と中国の両方にネットワークを持つため、資金や物資を集めやすい。
- 企業として物流や調達のノウハウを持ち、支援物資の輸送や配分にも関われる。
- 地域社会とのつながりが強く、被災者のニーズを把握しやすい。
今回のように、短期間で10億ミャンマーチャット規模の支援金が集まったことは、こうしたネットワークの力を示すものだと言えます。
国際ニュースとして見る「民間の力」
ミャンマーでの地震と、その後の中国系ビジネスコミュニティの動きは、国際ニュースとして次のような問いも投げかけています。
- 国家間の支援に先立って、民間セクターや在外コミュニティは何ができるのか。
- 大口の寄付だけでなく、中小企業や個人の小口の支援をどう束ねるのか。
- 資金と医療物資、両方の不足をどうバランスよく補っていくのか。
今回リン会長が語った「できることはすべてやっている」という姿勢は、災害が頻発する時代における民間の役割を象徴するものとも受け止められます。政府や国際機関の支援とあわせて、企業やコミュニティの動きがどう連携していくのか。ミャンマーの事例は、今後の災害対応を考えるうえで、アジア全体にとっても示唆を与える出来事となっています。
Reference(s):
Myanmar Chinese Chamber of Commerce President on challenges, aid
cgtn.com








