マレーシア発24節令鼓、中国本土キャンパスで響く友情のビート video poster
マレーシア発祥の力強い太鼓の響きが、中国本土の大学キャンパスに広がっています。清華大学のキャンパスでは、24節令鼓のリズムを通じて、中国とマレーシアの若者たちが友情と信頼を育んでいます。
国境を超えて響くリズム、中国本土の清華大学へ
中国本土の名門大学である清華大学では、マレーシア生まれの24節令鼓チームが活動し、そのダイナミックな演奏がキャンパスに新しい風を吹き込んでいます。太鼓のリズムは言葉の壁を超え、中国とマレーシアの若者の心をつなぐ共通の「鼓動」となっています。
中国の英語ニュースチャンネルであるCGTNの記者・Guo Yanさんも、清華大学を訪れてこの24節令鼓チームを取材しました。現場では、力強いバチさばきと一糸乱れぬ隊列が織りなすパフォーマンスが、観客の視線と耳を引きつけています。
マレーシア生まれの24節令鼓とは
24節令鼓は、マレーシアで生まれた舞台芸術で、中国の暦に由来する二十四節気のリズムやイメージを太鼓で表現するものとされています。複数の大きな太鼓を使い、打楽器の音、身体の動き、掛け声を組み合わせることで、視覚と聴覚の両方に訴える迫力ある演目となります。
特徴的なのは、単なる音楽演奏ではなく、以下のような要素が組み合わさっている点です。
- 複数人の息を合わせた隊形とフォーメーション
- ダンスのような身体表現
- リズムと動きで季節や自然を連想させる構成
もともとはマレーシアの若者の間で発展したとされるこの芸術が、今、中国本土の大学キャンパスにも受け継がれつつあります。
清華大学のキャンパスに広がる「鼓」の輪
清華大学の24節令鼓チームには、中国本土出身の学生とマレーシアにルーツを持つ若者が共に参加し、練習や公演を通じて交流を深めています。太鼓を叩く瞬間は、国籍や母語の違いよりも、「同じリズムをつくる仲間」であることが強く意識される時間です。
演奏の準備には、長い時間をかけた基礎練習や隊形づくりが欠かせません。練習の中で、メンバー同士が互いの文化や生活、言語について自然に話す機会も増え、結果として人と人との距離が縮まっていきます。
心と体で覚える、共有の「ビート」
24節令鼓の演奏では、楽譜だけでなく、身体の感覚や仲間の呼吸を頼りにリズムを合わせていきます。そのため、メンバー同士が相手の動きをよく観察し、相手を信頼することが重要になります。
こうしたプロセスを通じて、参加する若者たちは、「一緒に何かをつくり上げる楽しさ」と「違いを越えて協力する感覚」を、文字通り体で学んでいると言えます。
若い世代がつなぐ、中国本土とマレーシアの文化交流
国際ニュースの中で取り上げられる外交や経済の話題とは別に、こうした日常レベルの文化交流は、国と国、人と人の関係を静かに支える存在です。マレーシアで生まれた24節令鼓が中国本土のキャンパスで受け入れられている背景には、両地域に共通する文化的な土台と、若い世代の柔軟な感性があります。
演奏を見た人にとって、24節令鼓は単なる「外国の伝統芸能」ではなく、「自分たちも一緒にリズムに乗れる身近な表現」として感じられます。そこには、国境や距離を意識させない、素朴な一体感があります。
なぜ今、音楽やパフォーマンスによる交流が大切なのか
国際情勢が複雑さを増す時代には、ともするとニュースが対立や分断のイメージに偏りがちです。一方、24節令鼓のような文化交流のニュースは、「違う背景を持つ人同士が、何を共有できるのか」という別の問いを投げかけてくれます。
言語や価値観が異なっていても、同じリズムを刻み、同じ動きで一つの作品を完成させる。そのプロセスは、国や地域の枠を越えて共に生きるための小さなモデルケースとも言えます。
日本の読者にとってのヒント
日本でも、留学生や海外ルーツの人々と一緒に学ぶ場面は増えています。もし日本の大学キャンパスに24節令鼓のようなチームが誕生したら、どのような出会いや学びが生まれるでしょうか。
日本語で国際ニュースを追いかける私たちにとって、この清華大学の事例は、次のような問いを投げかけます。
- 自分の身近な場所で、どんな形の文化交流が可能か
- 音楽やアートを通じて、どのように他者とつながれるか
- 国や地域ではなく「個人と個人」の関係から何が見えてくるか
ニュースとしての出来事を知るだけでなく、自分の生活やコミュニティに引き寄せて考えてみることで、国際ニュースはより身近なものになります。
鼓動がつなぐ、これからの交流
マレーシアで生まれた24節令鼓が、中国本土の清華大学をはじめとするキャンパスで鳴り響いていることは、アジアの若者同士のつながりが静かに、しかし確実に広がっていることを示しています。
太鼓の一打ごとに刻まれるのは、単なるリズムだけではありません。互いの文化への敬意や、新しい友情への期待、そして未来への前向きなエネルギーも一緒に刻まれています。これからも、こうした文化交流の動きがアジア各地に広がっていくのか、注目していきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








