中国とインドネシア、防衛・安全保障協力で新枠組み合意 包括戦略対話を創設 video poster
中国とインドネシアの外相・国防相が8日、北京で会談し、防衛・安全保障協力をめぐる「新たな道」を描くことで一致しました。両国は包括的戦略対話メカニズムの設置に関する覚書に署名し、外交関係樹立75周年の節目に、安全保障対話を一段と深める姿勢を示しています。
北京で外相・国防相が協議
8日に北京で開かれた会談には、中国とインドネシアの外相と国防相が出席し、防衛・安全保障分野での協力について協議しました。会談の結果、両国は安全保障協力を発展させるための「新たな道」に合意しました。
会談では、両国の外相である王毅中国外相とインドネシアの外相が、包括的戦略対話メカニズムを設置するための覚書に署名しました。このメカニズムは、両国が安全保障や戦略的課題について継続的に意見交換するための制度的な枠組みとなるものです。
包括的戦略対話メカニズムで何が変わるのか
包括的戦略対話メカニズムとは、外交や防衛など複数の分野を横断して、定期的に戦略レベルの対話を行う仕組みです。今回の中国とインドネシアの合意により、以下のような形で対話が進むことが想定されます。
- 外相・国防相レベルを含む高いレベルでの定期協議
- 地域の安全保障環境や国際情勢に関する情報共有
- 誤解や不測の事態を避けるためのコミュニケーション強化
こうした対話の枠組みは、軍事的な緊張を高めるのではなく、むしろ相互理解を深め、リスクを管理する手段として位置づけられます。特に海上交通の要衝を多く抱えるインドネシアと、中国の連携がどのような形で具体化していくのかは、国際ニュースとして今後も注目されます。
防衛・安全保障協力の「新たな道」とは
両国が合意した「新たな道」は、単なる軍事協力にとどまらず、広い意味での安全保障を視野に入れたものだと考えられます。具体的な中身は今後の協議で詰められていくとみられますが、例えば次のような分野が議論の対象となる可能性があります。
- 海洋安全保障やシーレーン(海上輸送路)の安全確保
- 人道支援や災害救援での協力
- 国連平和維持活動など国際的な安全保障任務での連携
- 防衛当局間のホットラインや定例協議の整備
このような協力は、両国の安全保障政策を調整するだけでなく、地域全体の安定にもつながる可能性があります。日本語で国際ニュースを追う読者にとっても、中国とインドネシアの防衛・安全保障協力がどの方向に進むのかは、インド太平洋地域の力学を理解するうえで重要なポイントになります。
外交関係75周年の節目で進む安全保障対話
2025年は、中国とインドネシアの外交関係樹立から75年の節目にあたります。今回の会談にあわせて、両国の関係者が出席するレセプションも開かれ、この75年間の歩みを振り返るとともに、今後の関係強化への期待が示されました。
これまで両国関係は、貿易や投資、インフラ開発など経済面の協力が注目されてきました。そこに防衛・安全保障という新たな柱が加わりつつあることで、中国とインドネシアの関係は、より包括的な「包括的戦略パートナーシップ」へと進化していく可能性があります。
日本と地域にとっての意味
中国とインドネシアの防衛・安全保障協力の強化は、日本やインド太平洋地域にとっても無関係ではありません。多くの国と地域が関わる海域やサプライチェーンの安全保障を考えるうえで、地域の大国同士が対話の枠組みを整えることは、安定につながる面があります。
日本の読者の視点から見ると、この動きは次のような点で重要です。
- インドネシア周辺の海上安全保障がどのように強化されるのか
- 中国と東南アジア諸国の防衛協力が、地域の安定にどう影響するのか
- 日本自身の安全保障政策や、防衛・外交対話のあり方をどう位置づけるか
中国、インドネシア、日本を含む各国が、対話と協力を通じて地域の安定を模索していくことが、長期的には互いの利益につながります。今回の包括的戦略対話メカニズムの設置は、その一つのステップとして位置づけられそうです。
今後、初会合の開催時期や協議の具体的なテーマが明らかになれば、中国とインドネシアの安全保障協力がどこまで踏み込んだものになるのか、より立体的に見えてくるでしょう。
Reference(s):
China, Indonesia reach consensus on defense and security cooperation
cgtn.com








