第137回中国輸出入見本市 海外バイヤー58%増の意味 video poster
第137回中国輸出入見本市、海外バイヤーが58%増
中国輸出入見本市として知られる第137回広州交易会(Canton Fair)で、海外バイヤーが大きく増加しました。今年4月24日までに訪れた海外バイヤーは218の国と地域から19万5851人に達し、前年同期比で58.4パーセント増となりました。
国際ニュースとしても注目されるこの数字は、中国と世界の貿易の動き、そして企業の調達や販売戦略の変化を映す一つのシグナルといえます。
数字で見る広州交易会の現状
今回公表されたポイントを整理すると、次のようになります。
- 会期中4月24日までに訪れた海外バイヤーは19万5851人
- 出身は218の国と地域に広がる
- 海外バイヤー数は前年同期比58.4パーセント増
特に注目したいのは、海外バイヤー数が前年から6割近く増えている点です。単なる微増ではなく、国際ビジネスの場としての吸引力がかなり強まっていることがうかがえます。
なぜ海外バイヤーが増えているのか
今回の増加要因について、公式に詳しい内訳は示されていませんが、少なくとも次のような背景がありそうです。
1 世界の企業がサプライチェーンを見直し続けている
世界各地の企業は、調達先や生産拠点を多様化しようとする動きを続けています。その中で、多くの企業が中国を含むアジアの供給力に改めて注目している可能性があります。調達先候補を一度に比較検討できる場として、広州交易会のような大規模な見本市は使い勝手がよい場になっていると考えられます。
2 218の国と地域からの参加が示す広がり
218という国と地域の数は、参加者の地理的な広がりを端的に示しています。特定の地域に偏らず、多様な市場のバイヤーが会場に集まっていると考えられます。これは、中国側にとっても、参加する企業側にとっても、新しい市場とのつながりを探る機会になりえます。
3 対面の商談ニーズが根強い
オンラインで製品情報を得られる時代であっても、実際に製品を見て、担当者と話し、条件を交渉する対面の場には独自の価値があります。今回のような大幅な増加は、企業が重要な取引先選びの場として、対面の展示会を依然として重視していることを示しているともいえます。
日本企業と日本の読者にとっての意味
日本から見たとき、このニュースはどのような意味を持つのでしょうか。いくつかの視点から整理してみます。
中国市場と世界市場の両方を意識する必要性
海外バイヤーが増えているということは、中国で開かれる国際的な見本市が、単に中国向けビジネスだけでなく、世界市場につながるハブとして機能している可能性を示します。日本企業にとっては、中国企業との取引だけでなく、そこに集まる他地域のバイヤーや企業との接点をどう活用するかが一つのポイントになりそうです。
競争相手にもなり、パートナーにもなる場
広州交易会のような場には、多くの国と地域の企業が集まります。日本企業にとっては、価格競争や製品開発競争の相手となる企業が増える一方で、新たな協業相手や販売チャネルを見つけるチャンスにもなります。
例えば次のような動きが考えられます。
- 自社製品に合う販売パートナーを海外バイヤーの中から探す
- 中国企業や他地域の企業と共同で市場開拓を検討する
- 会場で見た競合製品から、今後の開発テーマのヒントを得る
数字から読み取れる今後の注目点
今回の19万5851人という海外バイヤー数と、58.4パーセントという伸び率は、今後を考えるうえでどのようなサインになるでしょうか。
一つは、中国と世界の企業同士の接点が、引き続き拡大していく可能性です。会場で生まれたネットワークや商談は、その後数年にわたり、投資や取引、技術協力など、さまざまな形で現れてくるかもしれません。
もう一つは、企業の情報収集や営業活動のやり方が変わりつつあるという視点です。オンラインとオフラインを組み合わせながら、世界中の見本市やイベントをどう活用するかが、企業戦略の重要なテーマになりつつあります。
読者が押さえておきたいポイント
今回のニュースから、読者として押さえておきたいポイントをまとめると、次のようになります。
- 第137回中国輸出入見本市には、4月24日までに19万5851人の海外バイヤーが参加した
- 参加者は218の国と地域から集まり、前年同期比で58.4パーセントの増加となった
- 国際見本市は、中国市場だけでなく世界市場への入り口としての重要性を増している
ニュースを追う際には、中国の展示会やイベントの参加者数の変化に注目することで、世界の企業がどの地域に関心を寄せているのか、その一端を読み取ることができます。今回の広州交易会の数字も、その流れを示す一つの手がかりになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








