中国が新開発銀行を「常に支持」 上海訪問で習主席が表明 video poster
中国の習近平国家主席が上海の新開発銀行(New Development Bank、NDB)を訪問し、「ホスト国として中国は同行の運営と発展を今後も一貫して支持する」と表明しました。国際金融と新興国支援の流れを考えるうえで注目すべき動きです。
上海の本部を訪問、ルセフ総裁と会談
火曜日、習近平国家主席は上海にある新開発銀行を訪問し、同銀行のトップであるジルマ・ルセフ総裁と会談しました。訪問の場で、習主席は中国が同銀行のホスト国として重要な役割を担っていることを改めて強調しました。
新開発銀行の本部が置かれている上海に国家トップが足を運び、トップ同士が直接対話を行ったことは、中国が同行との連携を重視している姿勢を示すものといえます。
「ホスト国として常に支持」中国のメッセージ
習主席は、ホスト国として中国は新開発銀行の運営と発展を「常に支持する」と述べました。これは、短期的な支援にとどまらず、長期的・安定的に関与していく姿勢を示したメッセージと受け止められます。
- 上海に本部を置く国際機関として活動しやすい環境づくりを支える
- インフラや開発プロジェクトの実行を金融・制度面から後押しする
- 世界経済の変化を踏まえながら、銀行の発展戦略をともに考える
こうした支援の継続は、新興国や途上国にとって、国際的な資金調達先の選択肢が広がることにもつながります。
新開発銀行とは何か
新開発銀行(NDB)は、インフラや持続可能な開発プロジェクトなどに資金を供給することを目的とした多国間開発銀行です。道路や鉄道、エネルギー、環境対策など、大規模な公共投資には長期で安定した資金が欠かせません。
こうした分野では、民間だけに任せるのではなく、複数の国や地域が拠出した資金をもとに、国際機関が融資を行う仕組みが重要になります。新開発銀行も、その一つとして位置づけられています。
国際金融とグローバル・サウスにとっての意味
世界経済が不透明さを増すなかで、インフラ整備や気候変動対策に必要な資金は依然として巨額です。新興国や途上国が安定的に成長していくためには、多国間開発銀行を通じた協調的な資金供給が欠かせません。
そのなかで、中国がホスト国として新開発銀行の運営と発展を「常に支持する」と明言したことは、国際金融の場で多国間協力を重視する姿勢を示すものでもあります。新興国の声を反映する枠組みをどう育てていくのかという観点からも、今後の動きが注目されます。
私たちが考えたい視点
今回のニュースから、読者として押さえておきたいポイントを、あえて三つに絞ってみます。
- インフラやエネルギー転換など、長期プロジェクトの資金を誰がどのように負担していくのか。
- 既存の国際機関と新しい開発銀行が、どのように役割分担しながら世界の資金需要に応えていくのか。
- 国際金融の枠組みの変化が、日本やアジアの企業・金融機関、そして私たちの暮らしにどのような形で波及してくるのか。
新開発銀行をめぐる動きは、一見すると遠い世界のニュースのように感じられるかもしれません。しかし、インフラ投資やエネルギー政策、気候変動対策など、私たちの日常ともつながるテーマと深く関わっています。今後も、中国を含む各国がどのように協調しながら国際金融の仕組みを形づくっていくのか、継続的に追いかけていきたいトピックです。
Reference(s):
China always supports operation, development of New Development Bank
cgtn.com








