甘粛省の赤外線カメラがとらえたゴールデンイーグルの「愛の巣」 video poster
中国北西部・甘粛省ルチュ県のガハイ・ゼチャ国家級自然保護区で、赤外線カメラがゴールデンイーグルのつがいによる巣づくりの一部始終をとらえました。この映像は、野生動物の「愛の巣」と、生き物が息づく豊かな生態系の姿を伝えています。
甘粛省の自然保護区で記録された「巣づくり」
今回の映像が撮影されたのは、ルチュ県にあるガハイ・ゼチャ国家級自然保護区です。この自然保護区は、中国 の北西部に位置し、野生生物の生息環境を守るエリアの一つとされています。
保護区内に設置された赤外線カメラは、人が近づきにくい場所でも自動的に撮影を行うことができ、今回、ゴールデンイーグルのつがいが枝や草を運び、巣を整えていく過程を連続して記録しました。短いクリップの中には、パートナー同士が協力しながら「愛の巣」を築いていく姿が映し出されています。
ゴールデンイーグルが示す、生態系の「健康度」
ゴールデンイーグルのような大型の猛禽類は、生態系の上位に立つ存在として知られています。こうした鳥が安定して営巣できるということは、周辺にエサとなる生き物がいることや、静かな営巣環境が保たれていることを意味します。
今回の「愛の巣」映像は、ガハイ・ゼチャ国家級自然保護区の周辺に、命の循環が続いていることを示す一つのサインとも言えます。単なる「癒やしの動画」にとどまらず、生態系がどのように支えられているのかを想像させる素材でもあります。
赤外線カメラがひらく、野生動物との新しい距離感
野生動物の観察に赤外線カメラが使われる理由は、映像が面白いからだけではありません。人が直接近づかないことで、動物へのストレスを減らしながら、長期的に行動を記録できるという利点があります。
- 夜間や早朝など、人が活動しにくい時間帯の様子も記録できる
- 巣づくりや子育てなど、繊細な行動を邪魔せずに観察できる
- 長い期間のデータを蓄積し、環境変化の影響を把握しやすくなる
今回のゴールデンイーグルの「愛の巣」も、こうしたリモート観察の積み重ねの中から生まれた一場面と言えます。
画面の向こうの「愛の巣」から考えること
スマートフォンやPCでこの映像を見る多くの人にとって、まず目を引くのは、つがいの仲むつまじい様子や、巣づくりの丁寧な動きかもしれません。しかし、その背後には、自然保護区という枠組みや、野生生物の暮らしをそっと見守る仕組みが存在しています。
私たちは日常生活のなかで、野生動物と直接関わる機会は多くありません。それでも、こうしたニュースや映像をきっかけに、「この巣づくりが続いていくために、どのような環境が必要なのか」「人間の活動はその環境にどんな影響を与えうるのか」といった問いを持つことはできます。
ガハイ・ゼチャ国家級自然保護区で記録された、ゴールデンイーグルの「愛の巣」。一組のつがいの物語として楽しむと同時に、中国 を含むアジア各地で進む自然保護や、生物多様性のこれからについて考えるヒントにもなりそうです。
Reference(s):
Infrared camera captures golden eagles building 'love nest' in Gansu
cgtn.com








