上海の花火経済が観光を後押し 2025年メーデー黄金周の動き video poster
2025年のメーデー黄金周を振り返ると、上海では大規模な花火イベントが相次ぎ、「花火経済」が観光需要を力強く押し上げました。中でも金山地区のビーチで開かれた国際花火ショーは、ホテル稼働率や飲食需要を一気に高める起爆剤となりました。
メーデー黄金周を彩った上海の花火ショー
今年のメーデー連休期間中、上海では少なくとも4つの大規模な花火イベントが開催され、夜の街並みを華やかに照らしました。その中核となったのが、金山区の海辺で行われた2025 Shanghai Jinshan City Beach International Music Fireworks Showです。
5月2日のオープニングには、初日だけで1万人を超える観客が詰めかけました。音楽とシンクロした花火が海上に打ち上がる演出は、写真や動画映えするコンテンツとしてSNS上でも共有されやすく、遠方から足を運ぶきっかけになったと考えられます。
数字で見る「花火経済」 金山地区のホテル稼働率が急上昇
花火イベントの効果は、金山区のホテル稼働率の変化にもはっきり表れました。公開されたデータによると、メーデー黄金周のタイミングで宿泊需要が大きく伸びています。
- 5月1日時点で、金山区周辺のホテル稼働率は約50%に到達
- 花火ショーのピーク日には、稼働率が約80%近くまで上昇
連休序盤からすでに客室の半分が埋まり、その後の山場に向けてさらに需要が高まっていったことがうかがえます。観光地としての知名度が高い中心部だけでなく、郊外エリアでも花火を軸に人の流れを生み出せている点は注目に値します。
チケット連動の優待で滞在を促す仕組み
今回の上海のメーデー黄金周では、単に花火を見て終わりではなく、周辺ビジネスとどう結びつけるかも重視されました。金山の国際花火ショーでは、観覧チケットと連動した宿泊・飲食の優待が用意され、観光客の滞在を後押ししています。
花火ショーのチケットを持つ来訪者は、近隣ホテルや飲食店で限定プランや割引を楽しむことができる仕組みになっていました。これにより、
- 日帰りではなく一泊して海辺エリアをゆっくり楽しむ人が増える
- 夕食やカフェ利用など、夜間の消費が自然と拡大する
- 花火観覧前後の時間帯も含めて、地域内での回遊が生まれる
といった効果が期待されます。イベントそのものを「入口」にして、周辺の宿泊・飲食・観光コンテンツにつなげる設計です。
なぜ花火イベントが人を惹きつけるのか
今回の事例は、花火という分かりやすく人気のあるコンテンツが、観光や経済にどのような波及効果をもたらすのかを示しています。特に次のような点が、若い世代を含む多様な層を引き寄せたと考えられます。
- 写真や動画に収めやすく、SNSで共有しやすい
- 音楽と組み合わせた演出で、ライブ体験としての満足度が高い
- 海辺やビーチという非日常のロケーションが、旅気分を高める
デジタルネイティブ世代にとって、「体験そのもの」と「それを発信できること」はセットになりやすくなっています。上海の花火ショーは、まさにそのニーズを捉えたイベントと言えそうです。
上海の花火経済が示す2025年の観光トレンド
2025年のメーデー黄金周に見られた上海の動きからは、今後の観光戦略に関するいくつかのヒントが読み取れます。
- 夜間の大型イベントで、郊外エリアにも人の流れを生み出せる
- 花火チケットと宿泊・飲食を組み合わせることで、滞在時間と消費額を引き上げられる
- 「映える」コンテンツを用意することで、SNSを通じた自発的な情報拡散が期待できる
2025年12月現在、次の長期連休や観光シーズンに向けて、各地でイベントの企画が進んでいるとみられます。上海・金山の事例は、花火や音楽といったエンターテインメントを核に、地域全体の魅力をどのようにパッケージ化できるかを考える上で、一つの参考になるでしょう。
花火を中心にした「夜の観光」が、これからの都市ブランドや地域経済にどこまで貢献していくのか。2026年のメーデー黄金周以降の動きにも、引き続き注目が集まりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








