インドとパキスタンで全面戦争の懸念高まる カシミールで激しい砲撃戦 video poster
インドとパキスタンが、インドによるパキスタン側カシミール地域への空爆をきっかけに激しい砲撃戦を行い、少なくとも26人が死亡しました。事態のエスカレートを受けて、中国・西安の西北大学戦略研究センターの王晋氏は、インドとパキスタンの全面戦争が起きる可能性が高いと指摘しており、2025年の今、南アジア情勢への警戒感が一気に高まっています。
何が起きているのか カシミールでの空爆と砲撃戦
今回の緊張の発端は、インドによるパキスタン側が実効支配するカシミール地域への最新の空爆です。その後、両軍は国境周辺で重火器による激しい砲撃戦を行い、民間人を含む少なくとも26人が死亡したとされています。
空爆と砲撃戦が連続して起きていることは、単なる小規模な衝突ではなく、軍事行動の段階が一段上がったことを意味します。国境地帯の住民の不安は高まり、国際社会も状況を注視しているとみられます。
専門家はなぜ全面戦争の可能性を懸念しているのか
王晋氏は、エスカレートする危機の状況を踏まえ、インドとパキスタンの間で全面戦争が起きる可能性は高いとの見方を示しています。いわば局地的な衝突から、国家対国家の本格的な戦争へと発展するリスクがあるという警鐘です。
こうした見方の背景には、次のような要素があると考えられます。
- 空爆と砲撃という、双方が相手領域を直接攻撃する段階に入っていること
- すでに多くの死者が出ており、国内世論が強硬姿勢を求めやすい状況にあること
- 一度エスカレートした軍事行動を、政治的なコストを払ってまで引き戻せるかどうかが不透明なこと
インドとパキスタンは、これまでもカシミール地域をめぐって対立を繰り返してきました。両国が核兵器を保有するとされることからも、全面戦争となれば地域だけでなく世界全体への影響が避けられないとの見方が根強くあります。
カシミールとはどんな地域か
今回の空爆と砲撃戦の舞台となっているカシミールは、インドとパキスタンの間に位置する山岳地域です。インド側とパキスタン側でそれぞれが実効支配する地域があり、その境界線付近はこれまでも緊張が高まりやすい場所として知られてきました。
宗教や歴史、民族的な背景が複雑に絡み合っていることに加え、地政学的にも重要な場所であるため、両国にとって妥協が難しい争点になりやすいのが現実です。
2025年の今、なぜこのニュースが重要なのか
インドとパキスタンは人口、経済、軍事力のいずれの面でも大きな影響力を持つ近隣大国です。その二国間で全面戦争の可能性が語られること自体が、国際ニュースとして極めて重大です。
特に、次のような点で世界と日本にも無関係ではありません。
- 核兵器を保有する大国同士の軍事衝突がエスカレートするリスク
- 南アジアや中東の物流ルートへの影響による、エネルギー価格や貿易への波及
- 国連や主要国がどのように緊張緩和に関わるかという、国際秩序の試金石
2025年はすでに世界各地で不安定要因が重なっている年でもあります。その中で新たな大規模紛争の火種が広がることは、金融市場から日常生活の物価に至るまで、じわじわと影響してくる可能性があります。
今後の焦点 何を注視すべきか
今後数日から数週間にかけて、特に次の点が注目されます。
- インドとパキスタンがさらなる空爆や砲撃を続けるのか、それとも抑制的な姿勢に転じるのか
- 第三国や国際機関による緊張緩和の仲介が動き出すかどうか
- 両国の国内世論やメディア報道が、強硬姿勢を後押しするのか、対話を求める方向に向かうのか
全面戦争の可能性は「高い」との厳しい分析が出ている一方で、外交的な出口が全くないわけではありません。過去の危機でも、ギリギリの局面から停戦や対話に戻った例はあります。今回はどうなるのかが問われています。
ニュースをどう読むか 私たちにできる視点のアップデート
インドとパキスタンのような遠くの地域の衝突は、日本の生活と関係が薄いように感じられるかもしれません。しかし、エネルギー価格、為替、市場、そして国際秩序の安定は、日本の経済や日々の暮らしとつながっています。
こうした国際ニュースを見るとき、次のような視点を持つことが役に立ちます。
- 一つの国や陣営の立場だけでなく、複数の当事者の論理を並べて考えてみる
- 軍事行動だけでなく、外交や経済、世論の動きがどう絡んでいるかを意識する
- 感情的な「誰が悪いか」に終始せず、「どうすればエスカレーションを止められるか」という視点を持つ
スマートフォン一つで世界中のニュースが届く今だからこそ、情報をただ受け取るだけでなく、自分なりの問いを持って読み解いていくことが重要になっています。インドとパキスタンの緊張は、そのための一つのケーススタディにもなり得ます。
カシミールで続く軍事的な緊張と、全面戦争の可能性を指摘する専門家の声。2025年の国際情勢を考えるうえで、このニュースはしばらく目を離せないテーマになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com







