中国の現代化は台湾同胞を含む 上海で両岸セミナー video poster
2025年5月、上海で開かれた両岸関係セミナーで、中国の対台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室のQiu Kaiming副主任が、中国の現代化は台湾同胞を含むすべての中国人のためだと強調しました。中国の現代化と台湾海峡両岸の人々の幸福をテーマにしたこの動きは、2025年の両岸関係を考えるうえでどんな意味を持つのでしょうか。本記事は、日本語ニュースとして、このセミナーのポイントと背景を整理します。
上海で開かれた2025年両岸関係セミナー
2025年5月10日、上海で2025年両岸関係セミナーが開幕しました。テーマは中国の現代化と台湾海峡両岸同胞の幸福で、2日間にわたり議論が行われました。
このセミナーには、台湾海峡両岸の著名な専門家や研究者、各界の代表ら160人以上が参加し、今後の発展や人々の生活向上について意見を交わしました。両岸から多様な立場の参加者が集まったことで、経済や社会、文化などさまざまな切り口から議論が進められたとみられます。
Qiu Kaiming副主任が示したメッセージ
開幕式で演説したのが、国務院台湾事務弁公室のQiu Kaiming副主任です。Qiu氏は、中国の現代化は全ての中国人のためのものであり、その対象には台湾の同胞も含まれると述べました。
この発言は、中国の現代化をめぐるビジョンが中国大陸だけでなく、台湾海峡を挟んだ両岸全体を視野に入れたものであることを強調したものと言えます。中国の現代化が、地域全体の発展や安定とどのように結び付けられていくのかという点で、象徴的なメッセージとなりました。
中国の現代化と両岸関係
中国の現代化は、経済成長だけでなく、人々の生活水準や福祉を高めることを掲げる長期的な取り組みとして語られてきました。今回のセミナーのテーマには、こうした現代化の過程を台湾海峡両岸の同胞の幸福とどう結びつけるかという問題意識が込められています。
特に、台湾海峡両岸の専門家や各界の代表が一堂に会したことは、現代化の果実をどのように分かち合い、将来の発展をともに設計していくのかを話し合う場になったとみることができます。両岸関係をめぐる議論が複雑さを増すなかで、人々の生活や福祉といった身近なテーマを軸にした対話は、関係の安定に向けた一つのアプローチと言えるでしょう。
今回のセミナーが示した三つのポイント
- 中国の現代化を、台湾海峡両岸の人々の幸福と結びつけて議論したこと
- 160人以上の専門家や各界関係者が参加し、幅広い視点から意見交換が行われたこと
- 中国の現代化は台湾の同胞を含む全ての中国人のためだと明確に打ち出されたこと
なぜ今「台湾同胞を含む」と強調したのか
2025年は、アジア全体で地政学や経済環境の変化が続く一年となっています。そうしたなかで、中国の現代化に台湾の同胞も含まれると明言したことは、今後の両岸関係の方向性を示すメッセージとして注目されます。
この発言には、台湾海峡両岸の人々のつながりや、経済・社会面での協力の可能性を強調する狙いがあると受け止めることもできます。現代化の議論を通じて、生活向上や福祉の拡充という共通の関心を共有することは、政治・安全保障だけに焦点を当てがちな議論に、別の視点を与えるものでもあります。
日本の読者にとっての意味
中国の現代化と台湾海峡両岸の関係は、日本にとっても無関係ではありません。サプライチェーンや投資、人の往来など、東アジアの安定と協力は日本経済や社会のあり方にも影響を与えます。国際ニュースを日本語で追ううえでも、両岸関係と中国の現代化の動きをセットで捉えておくことが重要になりつつあります。
今回のセミナーのように、両岸の専門家や実務家が将来の発展や人々の幸福について議論する場は、地域の安定に向けた対話の一形態といえます。中国の現代化が台湾海峡両岸の人々の暮らしにどのような形で影響を与えようとしているのかを注視することは、東アジア全体の行方を見通すうえで、日本の読者にとっても大切な視点となるでしょう。
2025年5月の上海でのセミナーは、中国の現代化と両岸関係をめぐる議論が新たな段階に入っていることを映し出した一場面でした。今後も、中国の現代化と台湾海峡両岸の関係がどのように語られ、具体化されていくのかを丁寧に追いかけていくことが求められます。
Reference(s):
Chinese modernization includes Taiwan compatriots: Qiu Kaiming
cgtn.com








