中国とチリは南南協力のモデルに 習近平氏とボリッチ氏が北京で会談 video poster
中国の習近平国家主席は、水曜日に北京でチリのガブリエル・ボリッチ大統領と会談し、中国とチリの関係は南南協力のモデルになっていると強調しました。中国とラテンアメリカ・カリブ海諸国の協力枠組みである中国・CELACフォーラムの第4回閣僚会合に合わせて行われた今回の会談は、国際ニュースとしてもグローバル・サウスの動きを考えるうえで重要な一場面だと言えます。
北京での首脳会談 中国とチリが示したメッセージ
今回の会談は、中国・CELACフォーラム第4回閣僚会合のために北京を訪れているボリッチ大統領と、開催国である中国の習近平国家主席との間で行われました。中国・CELACフォーラムは、中国とラテンアメリカ・カリブ海地域の国々が集まり、政治や経済、社会、文化など幅広い分野で協力を話し合う場です。
その中で習近平国家主席は、中国とチリが南南協力の模範的な関係を築いていると評価しました。ここでいう南南協力とは、主にアジア、アフリカ、ラテンアメリカなどの新興国・発展途上国同士が、経済や技術、知見を共有しながら連携を深める動きのことを指します。
南南協力のモデルとは何か
中国とチリの関係が南南協力のモデルと位置づけられた背景には、次のようなポイントがあると考えられます。
- 互いを重要なパートナーとみなし、長期的な視点で関係を築いてきたこと
- 資源や市場だけでなく、気候変動対策や持続可能な発展といった共通の課題にも関心を向けていること
- 多国間の枠組みを通じて、地域全体の協力にも広げようとしていること
南南協力は、単に新興国同士の貿易を増やすという話にとどまりません。自国の経験を共有しながら、新しい技術や産業を共に育て、国際社会での発言力を高めていくプロセスでもあります。中国とチリの関係をモデルとする発言は、こうした広い意味での連携をさらに強めていく意思表示と見ることができます。
なぜ中国とチリの関係が注目されるのか
チリは、ラテンアメリカの中でも、アジアとの経済連携に積極的な国として知られてきました。一方、中国にとってラテンアメリカ・カリブ海地域は、資源と市場の両面で重要性を増している地域です。両者の関係には、次のような特徴があります。
- チリにとって中国は主要な経済パートナーであり、中国にとってもラテンアメリカとの橋渡し役となりうる存在であること
- 鉱物資源やエネルギー、農産品などで補完関係があること
- 気候変動対策や再生可能エネルギーの分野で協力の余地が大きいこと
こうした要素が組み合わさることで、中国とチリは、単なる二国間の取引を超えて、南南協力の方向性を示すパートナーとして位置づけられつつあります。
中国・CELACフォーラム第4回閣僚会合の意味
ボリッチ大統領が北京を訪れている目的である中国・CELACフォーラムの第4回閣僚会合は、中国とラテンアメリカ・カリブ海諸国が一堂に会し、今後の協力の優先分野や具体的な取り組みについて話し合う場です。
この枠組みを通じて議論されうるテーマには、例えば次のようなものが含まれます。
- 貿易や投資の拡大と、そのルール作り
- インフラ整備やデジタル分野での連携
- 気候変動への対応やグリーンなエネルギー転換
- 教育・文化交流を通じた人と人のつながりの強化
中国とチリの首脳会談がこの会合と同じタイミングで行われたことは、二国間関係を強めるだけでなく、中国とラテンアメリカ全体の協力の方向性を示す意味合いも持ちます。
日本の読者にとっての意味
日本から見ると、中国とチリという組み合わせは、日常のニュースで頻繁に目にするテーマではないかもしれません。しかし、今回の会談と南南協力の文脈には、日本やアジアの読者にとっても無関係ではないポイントが含まれています。
- グローバル・サウス同士の連携が強まることで、世界のルール作りや標準作りの主役が多様化していく可能性があること
- 資源やサプライチェーンの再編が進む中で、ラテンアメリカの存在感が増していること
- 気候変動やデジタル経済など、国境を越える課題への新しいアプローチが模索されていること
日本の企業や政策担当者、そしてニュースを追う生活者にとっても、中国とラテンアメリカの関係強化は、中長期的な国際環境を考えるうえで押さえておきたい動きのひとつです。
SNSで共有したい視点と問い
今回の中国とチリの首脳会談をきっかけに、次のような問いを意識しながらニュースを追ってみると、国際情勢の見え方が変わってくるかもしれません。
- 南南協力がさらに進んだとき、世界の経済と外交の力学はどう変わるのか
- 中国とラテンアメリカの連携は、気候変動や格差是正といった地球規模の課題にどのような影響を与えるのか
- 日本やアジアの国々は、こうした動きとどのように関わり、どんな協力の形を模索できるのか
スキマ時間に国際ニュースをチェックする読者にとっても、今回の会談は、グローバル・サウスのダイナミズムを考える良い入口になりそうです。気になった視点や問いがあれば、ぜひSNSでシェアしながら、自分なりの見方を深めてみてください。
Reference(s):
cgtn.com







