ナクバ77年、NYでパレスチナ支援デモ ガザ攻勢と重なる記憶 video poster
ナクバから77年を迎えた2025年、ニューヨーク市ではパレスチナを支援する人々が街頭を行進し、1948年の追放の記憶と、2023年以降ガザ地区で続く軍事作戦による犠牲を重ね合わせました。
ニューヨークでのパレスチナ支援デモ
ニューヨーク市では、パレスチナを支持する立場のデモ参加者が数百人規模で集まり、ナクバ(アラビア語で「大災厄」を意味することば)の77周年を記念する行進を行いました。参加者たちは、1948年に家や町、村を追われた人々の歴史を記憶にとどめることを目的に、市内を練り歩きました。
この抗議行動は、単なる一日限りのイベントというよりも、「過去に起きたことを忘れない」というメッセージを、世界有数の大都市から発信する試みだといえます。
ナクバとは何か
ナクバは、1948年にイスラエル国家が成立した後、数十万人のパレスチナ人が自らの家、町、村を追われた出来事を指します。多くの人々が故郷を離れざるを得なくなり、その後も長く続く不安定な生活を余儀なくされました。
ニューヨークのデモ参加者は、このナクバから77年という節目を迎えるにあたり、当時の追放と現在の状況を重ねる形で、パレスチナ人の経験と苦難を社会に問いかけています。
ガザで続く軍事作戦と犠牲
デモの背景には、2023年から続くガザ地区での深刻な軍事作戦があります。イスラエル軍は2023年以降、ガザ地区で激しい攻勢を展開しており、パレスチナ保健省によると、これまでに少なくとも53,010人のパレスチナ人が命を落としたとされています。
この犠牲者数は、単なる数字ではなく、一人ひとりの生活、家族、未来が断たれたことを意味します。ニューヨークで行進する人々にとって、ガザで続く戦闘は、1948年に家を追われた人々の物語の延長線上にあるものとして受け止められています。
「記憶」と「現在」をつなぐ抗議行動
今回のパレスチナ支援デモは、歴史的な記憶と現在進行形の暴力が、どのようにつながっているのかを可視化する試みでもあります。1948年のナクバでふるさとを失った人々の経験と、ガザで続く犠牲は、多くの参加者にとって切り離せないものとして語られています。
ナクバ77周年に合わせたニューヨークでの行進は、遠く離れた中東の出来事が、国境を越えて人々の意識や連帯の形を変えていく過程を映し出しているともいえます。歴史をどう記憶し、現在の暴力や不正義と向き合うのか――その問いは、デモが終わった後も、私たち一人ひとりに投げかけられています。
Reference(s):
Pro-Palestinian protesters march in NYC on Nakba anniversary
cgtn.com








