ハーバード留学制限の学生受け入れへ 香港科技大学が避難先に video poster
米国政府によるハーバード大学への外国人入学禁止措置を受け、香港の香港科技大学(HKUST)が影響を受けた留学生の受け入れを表明しました。国境を越えた高等教育の流れが揺れる中、香港の大学が新たな受け皿として名乗りを上げた形です。
何が起きているのか
今回明らかになったのは、米国政府がハーバード大学への外国人学生の入学を禁止したことにより、すでに合格していたり進学を予定していた国際学生が行き場を失っているという状況です。こうした学生に対し、香港科技大学が受け入れを約束しました。
香港科技大学が打ち出した支援策
香港科技大学は、対象となる国際学生に対して次のような支援を打ち出しています。
- 出身国や専攻にかかわらず受け入れる無条件の入学受け入れ
- 在籍校からの単位移行などを円滑にするための簡素化された編入手続き
- 学修面と生活面の双方を支える総合的なサポート
- ビザ申請や更新手続きに関するサポート
- 香港での住まい探しや学生寮への入居支援
単に受け入れを表明するだけでなく、ビザや住居といった実務的な課題まで含めて支える姿勢を示している点が特徴です。
大学が示したメッセージ
香港科技大学の郭毅可(Guo Yike)教務担当副学長は、今回の決定について、学問の包摂性と国際的な協働へのコミットメントを強調しました。国籍を理由に学びの機会が制限されるべきではないという考え方に立ち、影響を受けた学生に対して安心して学べる環境を提供する用意があるとしています。
こうした発言には、政治や国境を越えて学術交流を維持しようとする意思がにじみます。香港科技大学としても、国際色豊かなキャンパスを維持し、世界中から才能ある学生を呼び込みたいという狙いがあるとみられます。
なぜ香港の大学が避難先になりうるのか
香港はアジアと欧米の間に位置し、英語での教育環境が整っていることから、これまでも多くの留学生を受け入れてきました。今回のように米国での留学の道が狭まる中、香港の大学は、質の高い教育を英語で受けられる選択肢として、改めて注目を集めています。
特に、香港科技大学のように国際的な研究ネットワークを持つ大学にとっては、今回のような受け入れは、自らの国際性をさらに高める機会にもなります。一方で、学生側にとっては、進路変更を迫られながらも学びを継続できる重要なセーフティーネットとなります。
今後の論点と私たちが考えたいこと
今回の動きは、個々の学生の進路だけでなく、国際教育の構図にも影響を与える可能性があります。
- 一国の政策が、他地域の大学への学生流入を後押しすることになるのか
- 大学は、政治的な変化の中でどのように学問の自由や開かれたキャンパスを守っていくのか
- 学生や保護者は、進学先を選ぶ際に、教育の質だけでなく政策リスクもどう評価すべきか
今後、他の地域の大学が同様の受け入れ策を打ち出す可能性もあります。香港科技大学の今回の決定は、国際ニュースとしてのインパクトだけでなく、私たち一人ひとりに、学びの場はどこに、どのように開かれているべきかを問いかけています。
Reference(s):
cgtn.com








