中国の小惑星探査「天問2号」 打ち上げ予定は5月29日 video poster
中国の深宇宙探査ミッション「天問2号」が、今年5月29日に打ち上げ予定と発表されました。中国国家航天局が月曜日に打ち上げ日を正式に公表し、小惑星フライバイ(接近通過)とサンプルリターン(試料回収)を目指す計画として、2025年の国際ニュースでも注目を集めました。
天問2号ミッションのポイント
中国の「天問2号」は、自国として初めて小惑星に接近し、試料を持ち帰ることを目標とした探査ミッションです。これまで月や火星に挑んできた中国の宇宙開発にとって、深宇宙での新たな一歩と位置づけられています。
- 打ち上げ予定日:2025年5月29日
- 目的:小惑星フライバイとサンプルリターン(試料回収)
- 特徴:中国として初の小惑星サンプルリターン計画
打ち上げまでの準備:5月18日に射場へ輸送
発表によると、探査機は5月18日に打ち上げサイトへ輸送されています。これは、ロケットとの結合や最終チェックなど、本番直前の準備段階に入ったことを意味します。
その後、中国国家航天局は月曜日の会見で、打ち上げ日を5月29日(木曜日)とするスケジュールを公表しました。年末の今あらためて振り返ると、2025年の宇宙関連ニュースの中でも、重要なマイルストーンとして位置づけられる発表だったと言えます。
なぜ小惑星サンプルが重要なのか
今回の「天問2号」ミッションは、単なる宇宙ショーケースではなく、惑星科学の研究に直結する取り組みです。各国が小惑星サンプルに注目する理由は、おおまかに次の3点に整理できます。
- 太陽系の「タイムカプセル」だから
小惑星は、太陽系が誕生したころの物質を比較的そのまま残していると考えられています。その試料を直接持ち帰ることで、太陽系や地球の成り立ちをより正確に探ることができます。 - 資源のポテンシャルがあるから
水や金属など、将来の宇宙活動に役立つ資源が小惑星にどの程度存在するのかを見極めることは、長期的には宇宙経済や宇宙インフラとも関わってきます。 - 地球防衛の視点
万が一、地球に接近する小惑星が見つかった場合、その性質を正しく理解しておくことは、リスク評価や回避策を考えるうえでも重要です。
中国の宇宙開発にとっての意味
中国は近年、月探査や火星探査を通じて深宇宙へのプレゼンスを急速に高めてきました。「天問2号」は、その流れをさらに押し広げるミッションと見ることができます。
- 月・火星に続く「次のステージ」としての小惑星探査
- サンプルリターン技術の高度化による技術基盤の強化
- 国際協力やデータ共有の新たな機会の創出
日本を含む各国も小惑星からのサンプル回収に取り組んできましたが、中国が本格的にこの分野へ踏み出すことで、科学的な知見の蓄積が世界全体で進む可能性があります。
ニュースをどう読むか:3つの視点
今年発表された「天問2号」打ち上げ計画は、単に「宇宙競争」という見出しだけで消費してしまうには惜しいテーマです。今後の続報を追う際、次のような視点を持っておくとニュースがぐっと立体的に見えてきます。
- 技術と科学の両面
ロケットや探査機の成功・失敗だけでなく、「どんな観測や分析が期待されているのか」という科学的なゴールにも注目すると理解が深まります。 - 各国の役割分担
日本、欧州、米国など、すでに小惑星サンプルリターンを経験した国々と、中国がどのように補完し合う形になるのかは、今後の国際協力を考えるうえでも重要なポイントです。 - 長期的な時間軸
深宇宙探査は、計画から成果が出るまでに長い時間がかかります。2025年の発表は、その長いストーリーの序章にあたると見ることができます。
これからのフォローアップ
現時点(2025年12月)では、「天問2号」ミッションについては、打ち上げ日程の発表や準備状況が国際ニュースとして伝えられています。今後は、実際の打ち上げの結果や、小惑星への接近、サンプル採取と帰還のプロセスなど、長期にわたって断続的に続報が出てくるとみられます。
newstomo.com では、中国や世界の宇宙開発の動きを、日本語で分かりやすく整理しながらフォローしていきます。2025年の「天問2号」計画は、その後の10年単位の宇宙ニュースを読み解くうえでも、押さえておきたい起点のひとつと言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com







