ウクライナがロシア爆撃機を攻撃と主張 無人機117機の最大規模作戦 video poster
ウクライナがロシアとの戦争で最大規模とする長距離攻撃を実施したと発表しました。ロシア側のメディアは被害は限定的だと主張しており、戦況だけでなく情報面でのせめぎ合いも浮き彫りになっています。
無人機117機を投入「スパイダーズ・ウェブ作戦」
ウクライナのゼレンスキー大統領は、国内治安機関が日曜日に実行した「スパイダーズ・ウェブ作戦」で、117機の無人機を使用したと説明しました。ウクライナ側によると、これらの無人機は密かに搬入され、ロシア国内の4つの軍用基地を同時に攻撃し、数十機の軍用機を狙ったとしています。
ゼレンスキー大統領は、この攻撃によってロシアの「戦略巡航ミサイル運搬機の34%」をたたいたと述べ、ロシアの長距離攻撃能力に打撃を与えたと強調しました。
ロシア側は「被害は限定的」と反論
こうした発表に対し、ロシアのメディアはすぐに反論しました。ロシアの反偽情報チャンネルとされるテレグラムの「@warfakes」は、ウクライナ側の説明は誇張されていると主張しています。
同チャンネルは、破壊された可能性があるのはTu-95戦略爆撃機2機とAn-12輸送機1機にとどまり、それ以外の損傷機の多くは修理を経て再び運用可能になるとの見方を示しました。ウクライナ側が訴える「34%破壊」という評価とは、大きな隔たりがあります。
食い違う主張 何が見えてくるのか
今回の攻撃をめぐり、ウクライナとロシア側の主張は大きく食い違っています。戦時下では、双方が自らに有利な情報を発信しようとするため、被害規模や戦果をめぐる数字が一致しないことは珍しくありません。
とはいえ、両者の発表を見比べることで、少なくとも次のような点は読み取ることができます。
- ウクライナは、ロシア本土の軍用基地を狙う長距離攻撃能力をアピールしていること
- ロシア側は、戦略爆撃機戦力への影響を「限定的」と示し、抑止力の維持を強調しようとしていること
- 情報戦の一環として、被害の評価をめぐる「数字」が重要なメッセージの手段になっていること
SNS時代の戦争報道をどう追うか
今回のように、テレグラムなどSNS上の情報がニュースに組み込まれるケースは増えています。特定のチャンネルがどの立場から発信しているのかを意識しながら、複数の情報を付き合わせて読む姿勢が、これまで以上に求められています。
ウクライナ側が強調する「最大規模の長距離攻撃」と、ロシア側が訴える「限定的な被害」。数字や表現の背景にある意図を想像してみることが、国際ニュースを深く理解する一歩になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








