中国がインターネット衛星群を打ち上げ 低軌道コンステレーション第4弾 video poster
中国は現地時間の金曜日、中国北部・山西省の太原衛星発射センターから、地球低軌道を周回するインターネット衛星の新たなグループを打ち上げました。インターネット衛星コンステレーション(星座状の衛星網)を構成する同種ミッションとしては4回目で、改良型の長征6号ロケットが使用されました。
中国が打ち上げた「インターネット衛星群」とは
今回打ち上げられたのは、地球低軌道(Low Earth Orbit)を周回する通信衛星のグループです。これらの衛星は、将来的に多数の衛星が連携して動作する「インターネット衛星コンステレーション」を構成する計画の一部とされています。
- 打ち上げ場所:山西省・太原衛星発射センター
- 地域:中国北部
- 軌道:地球低軌道(LEO)
- ミッション目的:インターネット衛星コンステレーションの構築
- ロケット:改良型 長征6号キャリアロケット
- 打ち上げ回数:同種衛星群として第4弾
低軌道の衛星は地上から比較的近い位置を飛行するため、通信の遅延を小さく抑えやすいという特徴があります。そのため、世界各地でインターネット接続の強化に活用しようとする動きが広がっています。
低軌道インターネット衛星が注目される理由
遅延の少ない通信が可能に
地球低軌道は高度数百キロメートル程度の比較的低い軌道で、従来の通信衛星に多く用いられてきた静止軌道と比べて地上との距離が近いのが特徴です。その結果として、電波の往復にかかる時間が短くなり、オンライン会議やクラウドゲームなど、リアルタイム性が求められるサービスでも快適な通信が期待できます。
「つながりにくい場所」をカバー
多数の衛星をネットワーク状に配置するインターネット衛星コンステレーションが完成すると、山間部や離島など、光ファイバーや携帯基地局を整備しにくい地域でもインターネット接続を提供しやすくなります。航空機や船舶向けの通信、災害時のバックアップ回線としての活用も見込まれます。
中国の宇宙インターネット構想の中での位置づけ
今回の打ち上げは、同種の衛星群として第4弾とされています。継続的に低軌道衛星を投入していくことで、インターネット衛星コンステレーションの基礎を固めていく狙いがあると考えられます。2025年現在、宇宙を活用したインターネットインフラの整備は、世界的にも重要なテーマとなっています。
中国本土の宇宙開発は、観測衛星や測位衛星に加え、通信衛星の分野でも計画的にプロジェクトを進めてきました。今回のインターネット衛星群の打ち上げは、そうした取り組みの一環として位置づけられます。
私たちの生活にどんな変化をもたらすか
低軌道インターネット衛星コンステレーションの整備が進むと、次のような変化が期待されます。
- 遠隔地や途上地域でのインターネット接続性の向上
- 災害時に地上インフラが被災した場合の代替通信手段
- 物流、農業、エネルギーなど産業分野でのデータ活用の高度化
- 航空機や船舶での安定した高速インターネット提供
同時に、各国・各地域の規制や周波数の調整、宇宙空間の混雑やスペースデブリ(宇宙ごみ)対策など、国際的に協調して取り組むべき課題もあります。衛星インターネットは、単に「速い通信」を実現するだけでなく、地球規模でのインフラづくりの一部として位置づけられつつあります。
これからの注目ポイント
今回の打ち上げによって、インターネット衛星コンステレーション計画の第4弾が完了し、今後も新たな衛星群の打ち上げが続くとみられます。今後の注目ポイントとしては、
- 追加の衛星打ち上げのペースと規模
- サービス提供地域や利用分野の拡大
- 他国や国際機関との協力・ルール作りの動き
- スペースデブリ対策や持続可能な宇宙利用に向けた取り組み
が挙げられます。
宇宙からインターネットを届ける構想は、もはや未来の話ではなく、2025年の今まさに進行しているプロジェクトです。中国によるインターネット衛星群の打ち上げは、その動きがさらに加速していることを示す一つの出来事といえます。
Reference(s):
cgtn.com








