中国の宇宙飛行士とハンガリーの学生をつないだ「Tiangong Lecture」 video poster
中国の宇宙飛行士とハンガリーの学生をつないだ「Tiangong Lecture」
2025年6月6日、ハンガリーのブダペストで開かれた特別授業「Tiangong Lecture」で、中国の宇宙飛行士とハンガリーの学生たちが宇宙をテーマに交流しました。宇宙ステーションからの声が、教室に届けられた時間となりました。
ブダペストの会場に300人超が参加
この「Tiangong Lecture」は、中国の有人宇宙計画を担当する China Manned Space Agency、中国大使館(ハンガリー)、そしてハンガリー科学アカデミー(Hungarian Academy of Sciences)が共催したイベントです。会場には、関係機関の担当者や科学者、学生、保護者など、300人を超える人々が集まりました。
イベントでは、現在軌道上を周回する宇宙ステーションに滞在している中国の Shenzhou20 宇宙飛行士たちが、ハンガリーの学生から事前に寄せられた質問に答えました。地上と宇宙を結ぶかたちで、双方向の対話が行われたのが特徴です。
宇宙での生活からステーション運用まで、多彩な質問
学生たちからの質問は、宇宙での「日常」から専門的な運用の話題まで、多岐にわたりました。
- 無重力のなかで、どのように食事や睡眠をとっているのか
- 長期間、宇宙で生活することで体や心にどのような影響があるのか
- 宇宙ステーションでどのような作業や運用が行われているのか
- 安全を守るために、どのような工夫やルールがあるのか
宇宙飛行士たちは、自らの経験を踏まえながら、宇宙での暮らしや宇宙ステーションの運用についてわかりやすく説明しました。教科書やニュースだけではイメージしにくい「宇宙で生きる」という感覚が、学生たちにとってぐっと身近になったと言えます。
科学教育と国際交流の接点としての宇宙
このイベントは、宇宙開発をきっかけに中国とハンガリーのあいだで教育や科学コミュニケーションを進める取り組みの一例といえます。宇宙飛行士と直接やり取りした体験は、参加した学生たちにとって、科学技術への関心や将来の進路を考えるきっかけにもなりそうです。
同時に、宇宙という共通のテーマを通じて、異なる地域の人々が対話することで、相手の社会や文化への理解を深める機会にもなります。宇宙開発の成果を、次世代の学びや国際理解につなげていく姿勢は、今後も各地で重要になっていくでしょう。
日本の読者にとっての意味――「宇宙ニュース」を自分ごとに
日本に住む私たちにとっても、こうした国際ニュースは「どこか遠い国の話」で終わらせてしまうには惜しいトピックです。宇宙開発は国家レベルのプロジェクトであると同時に、学生や子どもたちの好奇心を刺激する教育の場でもあります。
スマートフォン一つで世界の情報に触れられるいま、どの国や地域がどのように宇宙を活用し、次の世代に知識や経験を共有しているのかに目を向けることは、自分の視野を広げることにもつながります。
「Tiangong Lecture」のような取り組みをフォローしながら、国際ニュースを通じて、自分の学び方や世界の見方を少しずつアップデートしていく。その積み重ねが、これからの時代を生きるうえでの一つの力になっていくのかもしれません。
Reference(s):
'Tiangong Lecture' bridges Chinese astronauts and Hungarian students
cgtn.com








