ロサンゼルスでデモ激化 China Media Group 記者が見た催涙ガスと拘束者の叫び video poster
2025年6月8日、ロサンゼルスで行われた抗議デモが激しさを増し、警察が非致死性弾薬と催涙ガスを使用するなか、臨時の拘束施設の窓を人びとが叩き続ける音が響きました。この現場にいた China Media Group の記者、Liu Xiaoqian さんは、街が緊張と不安に包まれていく様子を目撃しました。
ロサンゼルスの街を覆った催涙ガス
国際ニュースとして伝えられたこの日、ロサンゼルスでは抗議デモがエスカレートし、警察はデモ参加者に向けて非致死性弾薬を発射しました。周囲の空気は催涙ガスで満たされ、現場は視界も呼吸も厳しい状況になっていたとされています。
非致死性弾薬は、人を殺傷しないことを目的とした武器とされますが、命に別状がないという意味ではありません。至近距離や使い方によっては、重いけがや後遺症を残すおそれがあり、市民の安全とのバランスが常に問われます。
拘束施設の外で続いた衝突とスタングレネード
Liu Xiaoqian さんによると、臨時の拘束施設の外では、人びとがバリケードを突破しようとする動きが続き、その周囲ではスタングレネードと呼ばれる閃光音響弾の爆発音が絶え間なく鳴り響いていたといいます。
スタングレネードは強い閃光と爆音で人の動きを止める目的で使われる装置です。殺傷力は低いとされますが、突然の爆発音は心理的な恐怖を生み、現場の緊張をさらに高めます。爆発音が繰り返される状況は、そこにいる人びとにとって大きなストレスとなります。
窓を叩く拘束者の音が示すもの
時間がたつにつれ、拘束施設の中から聞こえる窓を叩く音は、さらに大きく、切迫したものになっていったと Liu Xiaoqian さんは伝えています。その音は、外で起きていることへの恐怖や、自分たちの存在を知らせようとする必死の行動とも受け止められかねません。
外では催涙ガスとスタングレネード、内側では窓を叩き続ける拘束者たち。この対比は、抗議行動が激化したとき、路上だけでなく拘束施設や周辺の建物の中でも、人びとが不安と緊張にさらされることを示しています。
デモの現場で問われる警察対応
こうした状況は、デモや集会の現場で警察がどこまで強い手段を用いるべきなのかという問いをあらためて突きつけます。非致死性弾薬や催涙ガスは、群衆を一時的に制圧する手段として世界各地で使われていますが、その使用が市民の権利や身体の安全とどのように両立しうるのかは、今も議論が続くテーマです。
一時的な拘束であっても、施設内にいる人びとの安全確保や、外とのコミュニケーションをどう保つかは重要な課題です。窓を叩く音が大きくなっていったという描写は、その場にいた人びとが感じた危機感の強さを間接的に伝えています。
現場の証言から見えるもの
国際ニュースでは、ときに数字や短い映像だけでは伝えきれない現場の空気があります。Liu Xiaoqian さんの証言は、ロサンゼルスでの出来事を、催涙ガスのにおい、爆発音、窓を叩く音といった感覚的なレベルでイメージさせるものです。
抗議デモ、警察対応、拘束施設という三つの要素が重なった今回の場面は、民主社会における表現の自由と治安維持の線引きを、私たち一人ひとりがどう考えるのかを静かに問いかけています。ニュースを通じて現場の声や音に耳を澄ますことが、遠く離れた場所にいる私たちにできる、最初の一歩なのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com







