浙江省ユンベリーシーズン 果樹園から世界へ広がる「中国の甘い味」 video poster
中国東部・浙江省で、2025年もユンベリーシーズンが本格化しています。杭州湾南岸の慈渓市で開かれる「ユンベリーシーズンフェスティバル」には、国内外から観光客やインフルエンサーが集まり、「果樹園から世界へ」と甘い果実の魅力を発信しています。
浙江省で広がるユンベリーシーズン
ユンベリー(yumberry)は、かじると果汁があふれる小さな赤い果実です。浙江省各地の果樹園では、木いっぱいに実ったユンベリーを目当てに、家族連れや若い旅行者が訪れています。
観光客は現地で収穫体験をし、その場で味わうほか、お土産用に箱買いする人の姿も見られます。季節の果物を楽しむイベントが、地域を訪れるきっかけになっていることが分かります。
杭州湾を望む慈渓市、フェスティバルの舞台に
2025年のユンベリーシーズンフェスティバルの会場となっているのが、杭州湾南岸に位置する慈渓市です。会場周辺にはユンベリーの畑が広がり、訪れた人は果実を摘み取り、その場で味わうことができます。
フェスティバルでは試食コーナーや直売スペースが設けられ、ユンベリーを使ったさまざまなメニューが提供されています。果物を軸にした「食の体験」が、地域の魅力を分かりやすく伝えています。
国際インフルエンサーが伝える「中国の甘い味」
今年のユンベリーシーズンには、各国からのインフルエンサーも参加しています。彼らは慈渓や浙江省の果樹園を訪れ、ユンベリーを味わった感想や、地元の風景、人々の暮らしを、動画や写真で世界のフォロワーに届けています。
短い動画やライブ配信を通じて、「現地で実際に食べてみた」「農家の人に話を聞いた」といったリアルな体験が伝えられ、ユンベリーは単なる果物ではなく、中国のローカルな文化や生活を象徴する存在として紹介されています。
果樹園から海外市場へ 地域ブランドづくりの視点
「果樹園から海外へ」という流れは、ユンベリーを浙江省の地域ブランドとして育てようとする動きの一環です。観光、農業、オンライン発信を組み合わせることで、ユンベリーは地域の文化と繁栄を象徴するアイコンになりつつあります。
こうした取り組みは、農産物をただ輸出するのではなく、その背景にあるストーリーや土地の魅力を一緒に伝える点に特徴があります。地方から世界へと広がる中国の味をめぐる国際ニュースとしても、注目すべき流れと言えるでしょう。
日本の地域との共通点とヒント
日本でも、地域の果物や特産品をテーマにしたフェスティバルや観光イベントが各地で行われています。浙江省のユンベリーシーズンフェスティバルは、そうした取り組みと重なる部分が多くあります。
- 果物そのものの味だけでなく、収穫体験や交流といった「体験」を重視していること
- SNSやインフルエンサーを活用し、海外を含む広い層に情報を届けていること
- 地域文化や生活の背景を物語として発信していること
こうしたポイントは、日本の地域が国内外に魅力を発信するうえでも参考になる部分がありそうです。ユンベリーのように、一つの果物が「地域を知る入り口」になる可能性は、国や地域を問わず広がっています。
2025年の浙江省のユンベリーシーズンは、甘い果実を楽しむ季節であると同時に、中国の地方から世界へとつながる新しいコミュニケーションの場にもなっています。観光客やインフルエンサーが共有する一枚の写真、一つの動画が、遠く離れた人にとっての「中国の味」を形づくっていくのかもしれません。
Reference(s):
Zhejiang's yumberry season: A sweet taste of China going global
cgtn.com








