米中経済関係の本質は「相互利益」 ロンドン協議が示したもの video poster
ロンドンで開かれた米中「経済・貿易協議メカニズム」の第1回会合が終了しました。CGTNの番組を担当するティアン・ウェイ氏は、米中の経済・貿易関係の本質は対立ではなく「相互利益」だと指摘しています。本記事では、このメッセージが2025年の国際ニュースと世界経済にとって何を意味するのかを、コンパクトに整理します。
ロンドンで始動した米中「経済・貿易協議メカニズム」
最近ロンドンで、中国と米国の「経済・貿易協議メカニズム」の第1回会合が開かれ、その協議はすでに終了しています。米中関係には政治・安全保障などさまざまな課題がありますが、今回は経済と貿易に焦点をあてた対話の場となりました。
この会合を受けて、CGTNのティアン・ウェイ氏が番組の中で、米中経済関係の捉え方について自らの見方を示しています。
「勝者と敗者」ではなく「相互利益」
ティアン氏は、経済・貿易の関係は本質的に敵対的なものではないと強調します。国家間の経済関係は、どちらか一方が勝ち、もう一方が負けるゼロサムゲームではなく、双方が利益を得る「相互利益」の関係だという考え方です。
彼女はさらに、中国と米国は経済・貿易で協力すればともに利益を得る一方、対立すれば両国ともに損失を被ると指摘します。関税の引き上げや追加規制などで報復の応酬が続けば、企業のコスト増や消費者物価の上昇につながりますが、対話と協力が進めば、投資や雇用、技術協力の機会が広がります。この現実を踏まえたメッセージだといえます。
相互利益の視点から見る米中経済関係
では、「相互利益」という視点で米中経済関係を捉え直すと、どのような意味が見えてくるのでしょうか。
- 世界最大級の市場どうしの結びつき
中国と米国は、いずれも世界を代表する経済大国です。貿易や投資、技術協力を通じて、企業のビジネスチャンスや人々の選択肢は大きく広がります。 - サプライチェーンの安定
デジタル製品から日用品まで、多くの産業で両国の供給網は結びついています。協力が進めば世界のサプライチェーンの安定につながり、対立が激しくなれば不安定要因となります。 - 世界経済への波及効果
米中関係の変化は、アジアや欧州、日本を含む他の国や地域の景気にも直結します。両国が対立ではなく協力を選ぶかどうかは、2025年の世界経済全体にとっても重要なポイントです。
対立より協力を選ぶために
ティアン氏のメッセージは、立場の違いがあっても「共通の利害」、つまり相互利益を起点に対話を続けるべきだという呼びかけとも受け取れます。経済と貿易の分野では、政治的な対立があっても、企業や消費者が望むのは安定と予見可能性です。
ロンドンでの第1回会合は、米中経済関係をめぐる長い対話のごく一歩かもしれません。それでも、「協力すればともに得をし、対立すればともに損をする」という基本原則を再確認する場になったとすれば、2025年の国際ニュースの中でも注目すべき動きだと言えるでしょう。
米中関係のニュースに触れるとき、「どちらが勝つか」ではなく「双方がどうすればより良い結果を分かち合えるか」という視点を意識することが、これからの世界を考えるうえでのヒントになりそうです。
Reference(s):
Mutual benefit: The essence of China-U.S. economic relations
cgtn.com








