ネタニヤフ首相、米国のイラン核施設攻撃を称賛 「力による平和」を強調 video poster
米国がイランの核関連施設3カ所を攻撃したことを受け、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相がドナルド・トランプ米大統領を公然と称賛し、「力による平和(peace through strength)」という持論を改めて強調しました。
2025年12月8日現在、この発言は米国とイラン、そして中東の安全保障をめぐる議論の一つの焦点となりつつあります。
何が起きたのか:米軍がイラン核施設を攻撃
イスラエルのネタニヤフ首相は、現地時間の日曜日、ビデオ演説を通じてコメントを発表しました。その中で、米国がイランの核関連施設3カ所を攻撃したことに触れ、トランプ大統領の決断を称賛しました。
ネタニヤフ首相は演説で、トランプ大統領との関係について次のように語りました。
「トランプ大統領と私はしばしば『力による平和』だと言ってきました。まず力があり、そして平和が続くのです。今夜、トランプ大統領とアメリカ合衆国は非常に大きな力を示しました」と述べ、今回の攻撃を強い支持の言葉で評価しました。
「力による平和」とは何を意味するのか
ネタニヤフ首相が繰り返し口にしたキーワードが、peace through strength(力による平和)です。これは、軍事力や抑止力を高めることで相手に攻撃を思いとどまらせ、その結果として平和が維持される、という考え方を端的に表現しています。
今回の発言では、
- 「まず力があり、そして平和が続く」として、順番としては「力」が先に来ることを強調している点
- 米国の軍事行動を「非常に大きな力」と評価し、その示威行動こそが平和につながると示唆している点
が特に目立ちます。安全保障を最優先する立場から見れば、軍事力の行使を通じて抑止力を高めようとする考え方を、ネタニヤフ首相が明確な言葉で示したものだと受け止めることができます。
核施設への攻撃が持つ意味
核関連施設を標的とする軍事行動は、通常、次のようなメッセージを含むと解釈されやすい性質を持ちます。
- 相手国の核能力に具体的な打撃を与えようとする意図
- 今後の核開発や軍事行動に対する強い警告や抑止のシグナル
今回の米国の攻撃も、こうした文脈の中で語られています。ネタニヤフ首相の発言は、その解釈を後押しする形で、「力」を前面に出したアプローチを評価する内容となっています。
一方で、軍事行動は報復や緊張の連鎖を招くリスクも伴います。「力による平和」を掲げるとき、その「力」がどこまで正当化されうるのか、そして本当に「平和」につながるのかという問いは、常に付いて回ります。
国際社会はどう受け止めるか
2025年12月8日現在、今後さらに各国の公式な反応や分析が示されていくとみられますが、一般的には次のような二つの見方が想定されます。
- 軍事力の行使を支持する立場:強い対応こそが抑止になり、結果として紛争を防ぐという考え方。
- 外交的解決を優先する立場:軍事行動は緊張を高めるだけで、対話や国際的な枠組みを通じた解決こそ持続的な平和につながるという考え方。
ネタニヤフ首相の「力による平和」という言葉は、前者の立場を象徴するフレーズとして、今後も支持と批判の両方から引用されていく可能性があります。
日本からこのニュースをどう読むか
遠く離れた中東のニュースですが、日本の読者にとっても、次のような論点は自分ごととして考えやすいテーマです。
- 軍事力と抑止のバランス:安全保障を確保するために、どこまで「力」に依存すべきなのか。
- 同盟関係のメッセージ:ある国が同盟国の軍事行動を強く支持するとき、それは周辺国や国内世論にどのようなメッセージを送ることになるのか。
- 「平和」という言葉の中身:誰にとっての、どのような状態を「平和」と呼ぶのか。その前提が違えば、「力による平和」の評価も変わってきます。
スマートフォンでニュースを追う私たちにとっても、「力による平和」という短いフレーズの裏側には、軍事力、外交、地域秩序といった複雑なテーマが重なっていることを意識することが大切です。
まとめ:短いフレーズが映す、長い課題
ネタニヤフ首相は、米国によるイラン核関連施設3カ所への攻撃を称賛し、「まず力があり、そして平和が続く」と語りました。このメッセージは、軍事力を前面に出すことで平和を維持しようとする発想を、極めて分かりやすい形で示しています。
しかし、そのアプローチが実際に地域の安定と人々の安全につながるのかどうかは、今後の推移を見守る必要があります。2025年12月8日の時点で、今回の攻撃と発言が中東や国際社会にどのような波紋を広げていくのかは、まだはっきりしません。
「力」と「平和」の関係をどう捉えるのか――ネタニヤフ首相の一つのビデオ演説は、世界の安全保障だけでなく、私たち自身の価値観も静かに問い直すきっかけになっています。
Reference(s):
Netanyahu praises U.S. strike on Iran, says 'peace through strength'
cgtn.com








