IOCコヴェントリー会長、オリンピックの未来語る CMG単独インタビュー video poster
国際オリンピック委員会(IOC)のカースティ・コヴェントリー会長が、中国メディアグループ(China Media Group=CMG)の単独インタビューで、IOC会員とのワークショップ開催と「オリンピックの未来」をめぐる対話を始める用意があると語りました。2025年6月23日に行われた、この就任後初のインタビューは、新体制の優先課題と長期ビジョンを示す重要なメッセージとなっています。
CMG単独インタビューで示した「対話」路線
コヴェントリー会長はインタビューで、IOC会員と共にワークショップを開き、オリンピックの将来像について率直に議論する姿勢を強調しました。準備ができていると述べ、就任直後から組織内の幅広い声を聞きながら方針を形づくる考えを示しています。
同時に、目先の優先課題と長期的なビジョンについても言及し、今後のオリンピック改革の出発点として「対話」と「協働」を掲げた形です。
IOC会員とのワークショップは何を意味するか
会長自らがIOC会員とのワークショップを主導するというメッセージは、トップダウン型ではなく、議論を通じて方針を固めていくスタイルを重視していることを示しています。ワークショップ形式での議論は、委員同士が互いの経験や問題意識を持ち寄り、具体的な提案や選択肢を洗い出す場になり得ます。
特に、オリンピックを巡る環境が大きく変化する中で、開催都市、競技団体、選手、観客など多様な利害関係者の声をどこまで取り込めるかが課題です。IOC会員との議論は、その第一歩と位置づけられます。
オリンピックの未来をめぐる主な論点
今回のインタビューでは、具体的なテーマすべてが明らかになっているわけではありませんが、「オリンピックの未来」を話し合ううえで、一般的に次のような論点が注目されます。
- 大会運営の持続可能性やコストの抑制
- アスリートの安全・健康・キャリア支援
- 開催都市や地域社会にもたらす効果と負担のバランス
- デジタル技術を活用した観戦体験や若い世代とのつながり方
- スポーツを通じた平和や包摂性(インクルージョン)の推進
コヴェントリー会長が掲げるワークショップや対話の場では、こうした論点がどのように整理され、IOCとしての優先順位がどこに置かれるのかが問われていくことになります。
就任後初インタビューが示すリーダー像
今回の単独インタビューは、コヴェントリー会長がどのようなリーダーシップを志向しているのかを読み解く手がかりにもなります。まず、自ら対話の場を開く準備があると伝えたことは、透明性と説明責任を重視しようとする姿勢の表れといえます。
また、短期的な優先課題と長期的なビジョンの両方に言及した点は、目先の課題対応と、オリンピック全体の方向性づくりを同時に進めようとする意欲を示しています。IOCの新体制がどのように具体化していくのか、今後の動きが注視されます。
日本の読者にとっての意味
日本にとっても、オリンピックのあり方は、スポーツ政策だけでなく、都市づくりや教育、ビジネス、文化交流など幅広い分野に関わるテーマです。IOCトップが対話とワークショップを起点に改革を進めようとしていることは、各国・地域の関係者が意見を届けるチャンスが広がる可能性を示しています。
今後、IOC会員との議論がどのような形で具体的なルールや大会運営の見直しにつながっていくのか。日本のスポーツ界や開催都市候補にとっても、その行方は中長期的な戦略を考えるうえで重要な手がかりとなりそうです。
準備ができているとするコヴェントリー会長のメッセージは、オリンピックの未来をめぐる世界的な対話のスタートラインに立ったことを意味します。2025年のこのタイミングで始まる議論が、次の世代のオリンピックをどのように形づくっていくのか、引き続き注目していきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








