SCO国防相会合で中国国防相が各国と会談 青島で安全保障対話 video poster
中国の董軍国防相が、中国東部の青島市で開かれた上海協力機構(SCO)国防相会合に合わせて各国の国防相と個別に会談しました。国際ニュースとして、中国とユーラシア諸国の安全保障協力の動きに注目が集まっています。
青島で行われた個別会談の概要
2025年、中国東部の山東省青島市で開かれた上海協力機構(SCO)国防相会合に合わせて、中国の董軍(ドン・ジュン)国防相はベラルーシ、イラン、パキスタン、キルギス、ロシアの国防相と、それぞれ個別に会談しました。
これらの国防相はいずれも、青島で行われたSCO国防相会合に参加するために訪れており、その機会をとらえて二国間の安全保障対話が行われた形です。
上海協力機構(SCO)とは
上海協力機構(SCO)は、中国やロシア、中央アジアの国々などが参加する政府間の協力枠組みです。安全保障、経済、文化交流など幅広い分野での協力を掲げており、防衛・治安分野の対話も重要な柱となっています。
今回の国防相会合は、加盟国や関係国の防衛トップが一堂に会し、地域の安定や安全保障協力について直接意見交換する場となりました。
会談のねらい:何が話し合われたのか
会談の詳細な中身は明らかにされていませんが、一般的にこのような場では次のようなテーマが話し合われると考えられます。
- 二国間の防衛協力や軍事交流の強化
- テロ対策や国境警備など、共通する安全保障課題への対応
- 地域情勢や国際情勢についての認識共有
- 誤解や偶発的な衝突を避けるための対話メカニズムの確認
董国防相が短い時間の中で複数の国防相と会談したことは、中国がSCOの場を活用しながら、多国間と二国間の両面で安全保障ネットワークを重ねていることを示しているとも言えます。
国際秩序の中で見るSCOと防衛対話
安全保障をめぐる国際秩序は、近年、多極化が進んでいると指摘されます。そのなかでSCOは、欧米主導の枠組みとは異なる形で、安全保障や経済を議論する場として存在感を高めてきました。
今回のような防衛トップ同士の対話は、軍事的なプレゼンスだけでなく、「話し合うチャンネル」を維持・強化する取り組みとしても位置づけることができます。緊張が高まりやすい地域情勢の中で、対話の場を増やすことは、リスク管理の一つの方法でもあります。
日本の読者にとってのポイント
日本から見ると、ベラルーシ、イラン、パキスタン、キルギス、ロシア、そして中国が集まるSCO国防相会合は、やや距離のあるニュースに感じられるかもしれません。しかし、ユーラシア大陸の安全保障環境は、エネルギー供給や海上輸送路、国際秩序のあり方を通じて、日本にも間接的な影響を及ぼしうるテーマです。
今回の動きを押さえておくことで、次のような視点を持つことができます。
- 欧米以外の安全保障枠組みが、どのように機能しようとしているのか
- 中国がどの国と、どのレベルで防衛対話を重ねているのか
- 日本の安全保障政策や外交を考える際に、どの地域の動向をフォローすべきか
「読み流さない」ためのニュースの見方
短い一報に見えるニュースでも、背景には複数の思惑や長期的な流れがあります。SCO国防相会合のような場で交わされる会談は、すぐに目に見える結果が出ないことも多い一方で、中長期的な関係構築の積み重ねという意味を持ちます。
日々の国際ニュースを追いながら、「どの国が、どの枠組みで、誰と話しているのか」という点に注目していくと、世界の動きが少し立体的に見えてきます。今回の青島での会談も、その一つのピースとして位置づけておくとよいかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








