中国と日本、ジャイアントパンダ保護で協力深化へ 和歌山の4頭帰国と上野の今後 video poster
中国外務省のGuo Jiakun報道官は6月27日、日本を含む各国と協力し、ジャイアントパンダなどの絶滅危惧種の保護を進めていく考えを示しました。和歌山のパンダ4頭が6月28日に中国本土へ戻る予定となるなかでの発言です。
「日本を含む世界と協力を強化」
国際ニュースとして注目されたのは、中国外務省の定例会見での一言です。Guo報道官は、日本を含む世界のパートナーとの交流と協力を引き続き強化し、ジャイアントパンダのような絶滅危惧種の保護に共同で貢献したいと述べました。
ここで言及された「交流と協力」には、飼育技術や健康管理に関する知見の共有、繁殖に向けた取り組みなど、さまざまな形が含まれると考えられます。単に動物を貸し借りするだけではなく、長期的な保全の枠組みづくりが意識されている点が読み取れます。
和歌山の4頭が帰国予定、上野だけが日本に残る構図
Guo報道官の発言の背景には、日本国内のパンダの頭数が大きく変化する節目がありました。発言があった6月27日時点の説明によると、和歌山県にいるジャイアントパンダ4頭は、6月28日に中国本土へ戻ることになっていました。
この4頭が出発したあとは、東京・上野動物園の2頭だけが日本に残るパンダになるとされています。また、この2頭についても、来年初めに中国本土へ戻る予定だと説明されています。
日本の動物園でパンダを直接見られる機会が減る一方で、中国側は保護協力そのものは続けていく姿勢を改めて打ち出した形です。
パンダ保護を軸にした日中協力の意味
今回の発言は、中国と日本の関係をめぐる大きな政治ニュースではありませんが、国際ニュースとしては象徴的な意味を持ちます。ジャイアントパンダのような人気の高い動物を通じて、環境保護や生物多様性に関する対話を続けていくというメッセージだからです。
日本の読者にとってのポイント
- 和歌山の4頭が中国本土へ戻る計画により、日本で見られるパンダは上野の2頭だけになると説明されていること
- その上野の2頭も、来年初めに中国本土へ戻る予定とされていること
- それでも中国外務省は、日本を含む各国とのパンダ保護協力を強化するとしていること
つまり、「日本にパンダが少なくなる=協力関係の終わり」ではなく、保護や研究をめぐるつながりは今後も続く可能性が示されています。
これからどこに注目すべきか
- 日本の動物園や研究機関と中国側が、どのような形でパンダ保護の協力を続けていくのか
- パンダだけでなく、他の絶滅危惧種の保護でも、同様の国際協力が広がるのか
- 市民レベルでの環境教育や交流イベントなど、新しいかたちの「パンダを通じたつながり」が生まれるのか
6月の発言から時間が経った現在も、ジャイアントパンダは日中双方の人びとにとって特別な存在であり続けています。日本でパンダを見られる機会が減るとしても、その裏側で進む保護協力のあり方に、これからも静かに注目していきたいところです。
Reference(s):
China ready to deepen panda conservation cooperation with Japan
cgtn.com








