習近平国家主席が山西省の製造企業を視察 産業高度化と高品質発展を強調 video poster
2025年12月8日(月)午後、中国の習近平国家主席は、中国北部・山西省陽泉市にあるバルブ製造企業・陽泉バルブ有限公司(Yangquan Valve Co., Ltd.)を視察しました。産業の転換・高度化と高品質な経済成長をテーマにした現場訪問として注目されています。
生産現場と製品展示をつぶさに視察
習近平氏は、陽泉バルブ有限公司の生産工場を回り、バルブ製品がどのような工程で製造されているのかを確認しました。また、製品展示エリアでは、担当者から用途や性能について説明を受けたとされています。
視察の際には、現場で働く労働者とも和やかに言葉を交わし、日々の仕事内容や技能習得の状況などについて意見を聞きました。こうした対話は、中央指導部が製造現場や労働者を重視している姿勢を示すものといえます。
キーワードは産業転換と高品質発展
今回の視察で習近平氏は、山西省が進める産業の転換と高度化、高品質発展の取り組みについて説明を受けました。従来型の産業構造から、より技術集約型で付加価値の高い産業へと移行していくことが狙いとみられます。
中国が掲げる高品質発展とは、単に経済成長率の高さを追い求めるのではなく、技術力、環境への配慮、生産性、雇用の質などを総合的に高めていく方針を指します。山西省のような内陸地域での製造業の高度化は、その象徴的な取り組みの一つと位置づけられます。
山西省での視察が示すもの
エネルギー関連産業や重工業に強みを持つ山西省で、バルブ製造のような装置産業の企業を視察したことは、地方経済にも高度な製造業とイノベーションを広げていくというメッセージとして受け止められます。
とりわけ、バルブ製品はエネルギー、化学、インフラなど幅広い分野で利用される基幹部品です。こうした分野での技術力向上は、中国全体の産業競争力やサプライチェーンの安定性とも密接に関わります。
労働者との対話が持つ意味
今回報じられたように、習近平氏が現場の労働者と親しみやすい雰囲気で会話したとされる点も注目できます。中国指導部は近年、技術者や技能労働者の役割を強調しており、現場との距離の近さを示すことで、産業政策への支持を高める狙いがあると考えられます。
日本の読者が押さえておきたい3つのポイント
- 中国の製造業の高度化は、沿海部だけでなく山西省のような内陸地域にも広がりつつある。
- バルブなど産業用部品の技術水準の向上は、エネルギー・化学・インフラ分野の競争力強化につながる。
- 今後の中国経済を読むうえでは、中央の方針だけでなく、地方省や地方都市での具体的な取り組みを追うことが重要になる。
陽泉市の製造企業を訪れた今回の視察は、地方レベルでも産業構造の転換と高品質発展を進めていくという方向性を示したものと言えます。日本企業や日本の読者にとっても、中国の地方経済で進む産業高度化の動きが、サプライチェーンやビジネス環境にどのような影響を与えるのか、今後も注視していく必要があります。
Reference(s):
cgtn.com








