中国ニュース:習近平氏、山西省で百団大戦役を追悼し資源型経済の転換を強調 video poster
中国の習近平国家主席が2025年7月7日と8日に山西省を視察し、百団大戦役の戦没者を追悼するとともに、資源型経済からの転換と発展を一層進めるよう求めました。この動きは、中国の現代化戦略の中で地方経済が果たす役割を映し出すものとして注目されています。
山西省で歴史をたたえ、現場の声に触れる
習近平国家主席は7月7日、山西省陽泉市を訪れ、百団大戦役で犠牲となった人々に敬意を表しました。歴史的な戦いで倒れた人々を追悼することで、過去の歩みを忘れずに次の時代につなげる姿勢を示したかたちです。
翌8日には、地元のバルブ製造企業を視察しました。製造現場を訪れることで、企業の生産や技術の状況、現場の課題や可能性を直接把握しようとする狙いがうかがえます。
資源型経済からの転換を強調
今回の視察で習近平国家主席は、山西省に対し「資源型経済の転換と発展をさらに推進する」よう呼びかけました。資源型経済とは、鉱物資源やエネルギー資源など、自然資源に大きく依存して成り立つ経済構造を指します。
資源に依存した経済は、資源価格の変動など外部環境の影響を受けやすいとされます。そのため、より付加価値の高い産業や多様な産業構造への転換は、地域経済の安定と持続的な成長のための重要なテーマになっています。
習近平国家主席は、山西省がそうした転換を進める中で、中国の現代化の推進において「山西ならではの一章を書き上げる」よう求めました。これは、中央が掲げる「中国式現代化」の大きな流れの中で、地方ごとの特徴や強みを生かした発展モデルを模索してほしいというメッセージとも受け取れます。
中国の現代化と地方経済の役割
今回の山西省視察は、歴史の継承と経済構造の転換という二つのテーマが重なり合う場となりました。ひとつは、百団大戦役の戦没者を追悼し、歴史への敬意を明確に示したこと。もうひとつは、資源型経済からの転換という、現在進行形の課題に対して方向性を提示したことです。
中国の現代化は、単に大都市の発展だけで完結するものではなく、各地方がそれぞれの条件に合わせて産業や社会の形を更新していくプロセスでもあります。資源に依存してきた地域が、新しい産業や雇用の形をどう育てていくかは、その象徴的なテーマといえるでしょう。
歴史を土台に、次のステージへ
歴史を丁寧にたどりながら、その土地の経済と産業の未来像を語る——。今回の山西省での動きは、そのようなメッセージ性を帯びています。戦没者の犠牲を忘れずに記憶しつつ、現在の課題である経済構造の転換に向き合う姿勢は、中国の地方政策の一つの方向性を示すものといえるでしょう。
山西省が今後、資源型経済からどのように発展の幅を広げ、「自らの一章」を書いていくのか。中国の現代化の進み方を考えるうえで、引き続き注視していきたいポイントです。
Reference(s):
Xi honors history and promotes economic transformation in Shanxi
cgtn.com








