バヌアツ元首相が語るGCI 中国・バヌアツ関係強化の意味 video poster
北京で開かれた「グローバル・シビリゼーション・ダイアログ閣僚会合」で、バヌアツのシャルロット・サルワイ元首相が、中国とバヌアツの関係とグローバル文明イニシアチブ(Global Civilization Initiative、GCI)の意義について語りました。本記事では、その発言のポイントと、太平洋島しょ国にとっての意味を整理します。
中国とバヌアツの「長年の敬意ある関係」を強調
サルワイ元首相は北京の会合で演説し、中国とバヌアツのあいだには「長年にわたる、敬意に基づいた関係」が築かれてきたと強調しました。両国のパートナーシップが、相互の尊重と信頼に支えられているというメッセージです。
この発言は、国際ニュースとして見たとき、太平洋島しょ国が中国との関係をどう位置づけているかを示すものでもあります。とりわけ、国の規模にかかわらず、対等な姿勢と敬意を前提とした関係づくりの重要性がにじみます。
グローバル文明イニシアチブ(GCI)を「時宜を得た包括的な枠組み」と評価
サルワイ氏は、習近平国家主席が提唱したグローバル文明イニシアチブ(GCI)を、高く評価しました。GCIは、異なる文明や文化が互いに理解し合い、伝統を守りながら発展をめざすための「時宜を得た、包摂的な枠組み」だと位置づけています。
サルワイ氏の説明を要約すると、GCIには少なくとも次のような柱があります。
- 相互理解の促進:文化や価値観の違いを前提にしながら、対話と交流を通じて理解を深める。
- 文化の保護と継承:それぞれの社会が自らの文化を大切にし、次の世代に引き継げるよう支える。
- 開発協力:経済や社会の発展に向けた協力を進め、共に成長していく。
とくに太平洋島しょ国にとって、「文明の多様性を尊重しつつ協力する」というGCIの考え方は、自らの文化を守りながら発展を図るための選択肢として映ります。
政党間交流とピープル・トゥ・ピープル外交の役割
サルワイ氏はまた、政党間交流とピープル・トゥ・ピープル外交(人と人との交流を軸にした外交)が、中国とバヌアツを含む太平洋島しょ国にとって重要だと指摘しました。こうした交流が、「ガバナンス(統治)の協力」と「持続可能な成長」を後押しすると位置づけています。
政党間交流では、政党や政治リーダー同士が直接対話し、国づくりや政策運営の経験を共有することが期待されます。制度や文化が異なる国のあいだでも、共通する課題にどう向き合っているのかを学び合う機会になり得ます。
ピープル・トゥ・ピープル外交は、政府同士の会談だけでなく、多様な主体の交流を重視するアプローチです。相手国への理解が深まるほど、誤解や偏見は減り、中長期的な協力の土台が強くなっていきます。
太平洋島しょ国にとっての「持続可能な成長」とは
サルワイ氏は、こうした政党間交流と人と人との交流が、とくに太平洋島しょ国にとって、持続可能な成長を実現するうえで鍵になると述べました。規模や条件が異なる国々にとって、外との協力は選択肢を広げる重要な手段になります。
中国とバヌアツのパートナーシップを強化しながら、ガバナンスの知見や開発の経験を共有していくことで、各国が自らの優先課題に沿った発展モデルを模索しやすくなる、という視点がにじみます。
文明対話が示すメッセージをどう受け止めるか
北京でのグローバル・シビリゼーション・ダイアログ閣僚会合でのサルワイ元首相の発言は、中国とバヌアツという二国間関係を超えて、「多様な文明のあいだでどう協力するか」という問いを投げかけています。
国際ニュースとして見ると、GCIを通じて文明対話や人間交流を重視する姿勢は、対立ではなく対話を軸にした関係づくりを模索する動きの一つといえます。読者一人ひとりが、自国と他国の関係をどう捉え、どのような協力のかたちを望むのかを考えるきっかけにもなりそうです。
Reference(s):
Former Vanuatu PM: GCI strengthens China-Vanuatu partnership
cgtn.com








