SCOグローバル市長対話:公園と交通から見える都市間協力 video poster
都市はどうすれば国境や文化の違いをこえて協力できるのでしょうか。上海協力機構(SCO)のグローバル市長対話では、その答えを、公園や交通、水といった身近なテーマから探ろうとしています。
最近開かれたSCOグローバル市長対話には、地域各地の都市のリーダーが集まり、日々の暮らしの中で人々が直面する課題について意見を交わしました。CGTNのYang Xinmengさんが、各都市のリーダーに、公園、交通、水、そして住民の毎日の困りごとについて話を聞いています。
国際ニュースというと、大規模なインフラや国家どうしの駆け引きに目が行きがちです。しかしこの対話の主役は、朝の渋滞や子どもが遊ぶ公園、水道の水といった、ごく日常的な風景です。そこにこそ、都市どうしが協力する理由があります。
公園・交通・水…都市間協力のキーワード
公園は、都市の余白のように見えますが、実は住民の健康やコミュニティづくりに直結する重要なインフラです。市長どうしが、公園の整備や維持管理の工夫を共有することは、住民の生活の質を高めるうえで欠かせません。
交通も同様です。渋滞緩和や公共交通の改善は、どの都市でも頭の痛いテーマです。ある都市で機能した取り組みが、別の都市でも応用できるかもしれません。その可能性を探る場として、SCOグローバル市長対話のような枠組みがあります。
水の管理は、安心して暮らせるかどうかを左右します。水不足や老朽化した配管への対応など、課題は都市ごとに異なりますが、経験を持ち寄ることで、より安全で持続可能な仕組みを模索することができます。
協力は聞くことと分かち合うことから
この対話を貫くのは、協力はまず相手の声に耳を傾けることから始まるという考え方です。うまくいった政策だけでなく、うまくいかなかった試みも率直に共有することで、同じ失敗を繰り返さずに済み、より現実的な解決策に近づくことができます。
都市どうしが本音で話すためには、安心して失敗談も話せる空気が欠かせません。成功事例だけを競い合うのではなく、課題や限界も含めて分かち合う姿勢こそが、長期的な信頼関係を生み出します。
天津は開催地以上の橋に
SCOグローバル市長対話の開催地である天津は、単なるホスト都市を超えた役割を担っています。各都市のリーダーが出会い、互いの経験を持ち寄る場として機能することで、都市と都市をつなぐ橋のような存在になっているのです。
こうした対話の場が一度きりで終わるのではなく、継続的なネットワークとして育っていけば、参加する都市どうしの協力はさらに深まります。天津のような都市が、その起点となることで、地域全体の連携が広がっていく可能性があります。
都市がうまく協力するための四つの視点
SCOグローバル市長対話の様子から見えてくる、都市どうしが協力を進めるためのポイントを整理すると、次のようになります。
- 相手の話をまず聞くこと
- 成功事例だけでなく、うまくいかなかった取り組みも共有すること
- 公園、交通、水など、住民の日常に直結するテーマに焦点を当てること
- 開催地となる都市が、参加都市をつなぐ橋としての役割を果たすこと
これらは特別な技術や巨額の予算ではなく、姿勢や視点の持ち方に関わるポイントです。だからこそ、他の地域の都市や、私たち自身の住むまちにも応用しやすいヒントと言えます。
私たちの暮らしと国際ニュースをつなぐ
SCOのグローバル市長対話で扱われたテーマは、一見すると遠い国際会議の議題のようでいて、実は私たちの日常と直結しています。近所の公園の使いやすさ、通勤にかかる時間、安心して飲める水──これらはすべて、都市のリーダーたちがどんな対話をし、どのように協力するかによって変わりうるものです。
国際ニュースを追うとき、これは自分の生活とどうつながっているのかと一度立ち止まって考えてみると、新しい見方が生まれます。天津を舞台にしたSCOグローバル市長対話は、都市どうしの協力が、世界情勢だけでなく、私たちの毎日の風景にも静かに影響していることを教えてくれます。
Reference(s):
SCO Global Mayors Dialogue: What makes cities work together?
cgtn.com








