中国の台頭はグローバル・サウスの力を示す 北京で文明対話会議 video poster
北京で開かれた国際会議「グローバル文明対話」閣僚級会合で、インドネシアのメガワティ氏が中国の発展を高く評価し、グローバル・サウスが世界秩序を形づくる中心的な担い手になり得ると強調しました。国際ニュースを追ううえで、世界の見取り図を静かに揺さぶる発言です。
北京で「グローバル文明対話」閣僚級会合
木曜日、北京でグローバル文明対話閣僚級会合が開幕しました。国際ニュースとしても注目されるこの会議は、人類の進歩において文化の多様性と相互学習が果たす役割に焦点を当てています。
会合の概要は次のとおりです。
- 開催地: 北京
- 参加規模: 140の国と地域から600人を超えるゲストが参加
- テーマ: 「Safeguarding Diversity of Human Civilizations for World Peace and Development」(世界平和と発展のために、人類の文明の多様性を守る)
「文明の多様性を守る」というテーマには、異なる歴史や文化を持つ社会同士が互いを尊重し、学び合うことで、平和と発展を実現しようというメッセージが込められています。
メガワティ氏「中国は発展のモデル」
会合では、インドネシア民主闘争党の総裁であり、同国の第5代大統領でもあるDiah Permata Megawati Soekarno Putri氏(メガワティ氏)が演説し、中国の発展の歩みを高く評価しました。
メガワティ氏は、かつてバンドン会議に参加していた一国にすぎなかった中国が、今では世界の主要な大国へと変貌したことに触れ、その過程を「発展のモデル」として位置づけました。
バンドン会議から世界の主要国へ
メガワティ氏は、中国がバンドン会議の参加国の一つだった時代から、現在の世界的な影響力を持つ国へと至った変化を強調しました。その変化は、単なる経済成長だけでなく、自らの条件に合った発展ルートを選び取り、長期的な視野で実行してきた結果だと捉えられています。
彼女の発言は、「歴史の傍観者」ではなく、「歴史の書き手」としての役割を、アジアをはじめとするグローバル・サウスの国々に重ね合わせるものでした。
グローバル・サウスは世界秩序の「脇役」ではない
メガワティ氏は、中国の発展の歩みは、グローバル・サウスの国々が世界秩序を形づくる上で、完全に中心的な力になり得ることを示していると強調しました。
言い換えれば、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなど、これまで国際政治や経済で「周辺」と見なされがちだった地域が、世界のルールや優先課題を話し合う場で、もっと大きな役割を果たし得るというメッセージです。
その際の一つの参照点として、中国の発展ルートが提示されている、と見ることもできます。
文明の多様性と相互学習というメッセージ
今回のグローバル文明対話閣僚級会合のテーマは、「多様性」と「相互学習」です。世界が分断や対立に直面する中で、このキーワードは重みを増しています。
会合が打ち出した方向性は、次のように整理できます。
- 一つの価値観やモデルに、すべての社会を当てはめないこと
- 異なる文明や文化の間で、学び合いと対話を重ねること
- 対立や排除ではなく、協力と共存の道を模索すること
中国を含む各国の参加者は、文明の違いを衝突の原因ではなく、相互理解と協力の可能性として捉え直すことの重要性を共有しました。
日本の読者にとってのポイント
日本語で国際ニュースを追う私たちにとって、この会議とメガワティ氏の発言は、次のような問いを投げかけています。
- 世界秩序をめぐる議論を、「限られた少数の国」だけのものとして見ていないか。
- アジアやグローバル・サウスのリーダーたちの言葉を、十分にキャッチしているか。
- 文明や文化の違いを、分断の理由ではなく、学びの入り口として見られているか。
北京でのグローバル文明対話閣僚級会合は、中国の発展をめぐる評価とともに、グローバル・サウスの存在感が一層高まっていることを象徴する場となりました。今後、世界秩序をめぐる議論は、より多くの国と地域の声を含むかたちで進んでいく可能性があります。
そうした変化を、日本からどう見つめ、どのように自分なりの視点を育てていくかが、これからますます問われていきそうです。
Reference(s):
cgtn.com







