中国・米国ユース合唱祭 福州で「We Are the World」フラッシュモブ video poster
中国と米国の若者たちが、福州の歴史ある街並みに歌声を響かせています。2025年に開催されている「2025 China-U.S. Youth Choir Festival」の第1弾として、平和と愛をテーマにしたフラッシュモブが行われました。
福州・三坊七巷に響いた「We Are the World」
中国南東部・福建省福州市の代表的な観光スポットである三坊七巷で、アメリカのタコマ・ユース・クワイア(Tacoma Youth Choir)と、香港の合唱団クリエイティブ・ケイデンス(Creative Cadence)が、突然「We Are the World」を歌い始めました。
事前の大きな告知はなく、若い歌い手たちはフラッシュモブのスタイルで通りに現れ、道行く人々に向けて力強いハーモニーを響かせました。
若者が伝えたメッセージは「一つになれる」
この日、歌われた「We Are the World」は、世界的に知られるチャリティーソングです。平和や連帯を呼びかける歌詞は、「平和と愛」を掲げる今回の合唱祭のコンセプトと重なります。
参加した合唱メンバーの一人は、メッセージはシンプルで明確だと語りました。英語での言葉は「We can come together as one.(私たちは一つになれる)」というものです。国や地域を越えて集まった若者たちが、この思いを歌声に込めました。
合唱がつなぐ、中国と米国の若者
「2025 China-U.S. Youth Choir Festival」には、中国と米国の若い歌い手たちが参加し、福州の街中でさまざまな音楽パフォーマンスを行っています。互いの文化や発音、歌い方を学び合いながら、一つの曲をつくり上げていくプロセスそのものが、交流の場になっているといえます。
政治や安全保障をめぐる議論が注目されがちな中国・米国関係ですが、市民レベル、とりわけ若者同士の交流は、互いの国を身近に感じるきっかけになります。言葉の壁があっても、合唱という共同作業を通じて、「同じ曲を一緒に歌った」という共有体験が生まれます。
歴史ある街並みと、デジタル世代の歌声
会場となった三坊七巷は、伝統的な街並みが残る福州の人気スポットです。その落ち着いた石畳の路地に、デジタル世代の若者たちの歌声が響く光景は、過去と現在が出会う象徴的なシーンでもあります。
通りがかりの人にとって、このフラッシュモブは思いがけない「国際ニュース」を体感する瞬間でもあります。SNS上で動画が拡散されれば、福州にいない人たちも、歌声とともに「平和と愛」のメッセージに触れることができます。
「平和と愛」をどう受け取るか
今回のユース合唱祭が投げかける問いは、決してむずかしいものではありません。「違う場所で育った若者同士が、同じ歌を通じてどこまで分かり合えるのか」。その答えは、一人ひとりの聴き手の中にあります。
福州の路上で響いた「We Are the World」と、「私たちは一つになれる」という言葉。2025年の今、世界のさまざまな分断が語られる中で、この素朴なメッセージをどう受け止めるかを、あらためて考えてみるきっかけになりそうです。
Reference(s):
Flash mob: Peace and love from the China-U.S. Youth Choir Festival
cgtn.com








