パキスタンでモンスーン豪雨、死者159人に 24時間で63人死亡 video poster
パキスタンで続くモンスーン豪雨により、パンジャブ州を中心に深刻な被害が広がっています。現地当局によると、過去24時間で63人が死亡し、約300人が負傷しました。2025年6月下旬以降の全国の死者は159人に達しており、脆弱な住宅事情と洪水リスクが改めて浮き彫りになっています。
モンスーン豪雨で24時間に63人死亡
パキスタンのパンジャブ州では、激しいモンスーン豪雨が続き、広い範囲で洪水が発生しています。木曜日に発表された当局の説明によると、この24時間だけで63人が命を落とし、負傷者は約300人に上りました。
こうした被害は、短時間に集中的に降る豪雨により、都市部・農村部を問わず生活インフラが打撃を受けていることを示しています。道路の冠水や停電など、日常生活への影響も避けられない状況です。
6月下旬以降の死者は全国で159人に
当局によると、2025年6月下旬から続くモンスーンシーズン全体でのパキスタン国内の死者は、今回の発表を受けて159人に達しました。モンスーンはこの地域にとって農業や水資源の面で重要である一方、毎年、大雨と洪水による被災のリスクを伴います。
今回の数字は、モンスーン期の中で、わずか数日から数週間のうちに被害が急拡大し得ることを改めて示すものです。現地の救助隊や行政機関は、行方不明者の捜索や被災者支援に追われているとみられます。
崩れた屋根が多くの命を奪う構造的な脆弱さ
今回のモンスーン災害で、特に多くの死者を出している要因として指摘されているのが、住宅の倒壊です。当局によれば、死者の多くは、簡易的に造られた住宅や老朽化した建物の屋根が豪雨に耐えられず、崩れ落ちたことによって命を落としました。
こうした被害は、次のような構造的な脆弱さを映し出しています。
- 耐久性に乏しい建材や簡易な工法に依存せざるを得ない住環境
- 集中豪雨を想定した排水・都市計画の不足
- 低所得層が浸水リスクの高い地域に居住せざるを得ない現実
単なる「天災」だけでなく、社会や経済の条件が重なり合うことで、同じ豪雨でも被害の規模が大きくなってしまう構図が見えてきます。
アジアの水害リスクと日本からの視点
パキスタンのモンスーン豪雨と洪水は、南アジアだけの問題ではなく、アジア全体が共有する気候リスクの一端でもあります。日本でも、線状降水帯や記録的短時間大雨による水害が増えていますが、脆弱な住宅やインフラが集中する地域ほど被害が深刻になりやすい点は共通しています。
今回のニュースから、日本の読者が考えられるポイントとしては、次のようなものが挙げられます。
- 極端な豪雨に対して、もっとも弱い立場にある人たちをどう守るか
- 住宅やインフラの「見えにくい老朽化」が災害時にどう表面化するか
- 海外の災害情報を、自国の防災・減災の鏡としてどう活かすか
パキスタンで起きていることは、遠い国の出来事に見えるかもしれません。しかし、豪雨と洪水に直面する社会が抱える課題という点では、日本を含む多くの国・地域とつながっています。
これから注視したい点
今後もモンスーンシーズンが続くなかで、パキスタンでは、さらなる降雨による被害拡大の懸念が残ります。現地当局による避難勧告やインフラ復旧の動きがどう進むのか、また、被災者への支援がどこまで届くのかが重要な焦点となります。
国際ニュースを追う私たちにとっても、被害の規模だけでなく、その背景にある社会的な脆弱性や、復旧・復興のプロセスに目を向けることが、次の災害への備えを考えるヒントになりそうです。
Reference(s):
Pakistan's monsoon death toll rises to 159 after 63 die in a single day
cgtn.com








