SDGs10周年に北京で国際コンテスト 若者が語る「人類のより良い未来」 video poster
国連の持続可能な開発目標(SDGs)が採択から10年を迎えた2025年、世界各地の若者たちが中国・北京に集まり、「人類のより良い未来」をテーマに政策アイデアを競い合いました。
SDGs10周年に合わせて開かれた国際コンテスト
今回北京で行われたのは、「Global Development Public Policy Youth Innovation Contest(グローバル開発公共政策ユース・イノベーションコンテスト)」です。中国にあるRenmin University of Chinaが主催し、各国から集まった学生たちが、持続可能な開発に向けた公共政策のアイデアを発表しました。
コンテストは、国連のSDGs10周年という節目のタイミングに合わせて開催され、グローバルな課題に対して若い世代がどのような解決策を提示できるのかに注目が集まりました。
焦点は「食料安全保障」と「貧困削減」
参加した若者たちが取り組んだのは、いずれも世界が直面する切実なテーマです。コンテストでは、とくに次のような課題に焦点が当てられました。
- 食料安全保障:誰もが安定して安全な食料にアクセスできる社会をどう実現するか
- 貧困削減:極度の貧困をなくし、機会の格差をどう縮小していくか
学生たちは、自国や地域での経験を踏まえながら、これらの課題に対して公共政策としてどのようなアプローチが可能かを議論しました。現場の実感とデータに基づく分析を組み合わせた提案が期待されています。
「公共政策」を若者が考える意味
今回のコンテストの特徴は、単なるアイデアコンペではなく、「公共政策」という形で解決策を考える点にあります。公共政策とは、政府や国際機関、自治体などが実際に導入しうる制度や仕組みを指します。
若者が公共政策として提案を行うことで、次のような効果が期待できます。
- 課題を「自分ごと」として捉え、社会全体のルールづくりを意識できる
- 将来の意思決定を担う世代が、早い段階から政策の考え方を身につけられる
- 現場に近い世代ならではの視点が、国際社会の議論に反映されやすくなる
北京での議論は、SDGsを「国際目標」として眺めるだけでなく、「自分たちが設計する未来の社会」として考えるきっかけになったと言えます。
北京発の議論が示す、グローバルなつながり
世界各地から若者が集まり、一つのキャンパスで議論を交わすこと自体が、グローバルなつながりの象徴でもあります。今回のコンテストでは、異なる地域の参加者が食料や貧困をめぐる経験を共有し、それぞれの現実を踏まえながら意見をぶつけ合いました。
こうした場が増えていくことで、「どこか遠くの国の問題」だったはずの課題が、互いに影響し合う共通のテーマとして意識されていきます。北京での議論は、その一つの具体的な形だと言えるでしょう。
日本の私たちへの問いかけ
国際ニュースとして見れば、「世界のどこかで意識の高い学生たちが議論している話」にも聞こえるかもしれません。しかし、食料安全保障や貧困削減は、日本社会とも無縁ではありません。
今回のコンテストが投げかける問いはシンプルです。「自分の身の回りの課題を、公共政策という形で言語化するとしたら、何を提案するか」。
- 地域の食の支え合いをどう強めるか
- 教育や仕事の機会格差をどう縮めるか
- 次の世代にどんな社会ルールを渡したいか
北京で議論した若者たちと同じように、日本に暮らす私たちも、身近な問いから「より良い未来」を考え始めることができます。
これからの10年に向けて
SDGsの採択から10年が過ぎ、2030年まで残された時間は限られています。北京で開かれた今回のような試みは、次の10年を担う世代が前に出て、未来のルール作りに参加していく一つのモデルと言えます。
世界各地の若者が共有したアイデアは、人類のより良い未来に向けた多様な選択肢の一部です。そこに日本の若い世代の視点がどう重なっていくのか。今後の動きに注目したいところです。
Reference(s):
Youth from around the world share ideas for a better future for mankind
cgtn.com








