中国の高速鉄道と高速道路網が世界最大に 国際ニュース解説 video poster
中国の高速鉄道と高速道路網が世界最大に
中国の交通運輸部は、2025年現在、高速鉄道、高速道路、宅配の各ネットワークについて、中国が世界最大規模の運営体制を確立したと明らかにしました。これにより、人口50万人以上の都市の97%以上が高速鉄道か高速道路によって結ばれているとされています。
国際ニュースとしても、中国本土(中国)のインフラ整備は、アジアや世界の経済・物流の流れを左右しうる重要な動きです。
97%の都市を結ぶ交通網、そのイメージ
人口50万人以上の都市の97%がカバーされるということは、中国国内の中核都市のほぼすべてが、高速鉄道や高速道路でつながっているというイメージです。長距離移動の時間が短縮されることで、仕事や旅行、出張の選択肢が広がります。
また、地方都市どうしが直接つながることで、これまで大都市を経由しがちだった人やモノの流れが変わり、地域ごとの経済活動が活性化することも期待されています。
宅配ネットワークも世界最大規模に
交通運輸部は、高速鉄道や高速道路だけでなく、宅配ネットワークも世界最大規模になったとしています。オンライン通販の利用が日常化するなかで、宅配網の整備は、企業だけでなく一般の人々の生活の質にも直結します。
高速道路や鉄道でモノが素早く運べる環境と、宅配ネットワークが組み合わさることで、「注文から到着までの時間」をさらに短くすることがねらいだといえます。
「国内の経済循環」を高める狙い
交通運輸部は、今後も新たな大型プロジェクトの計画を進めるとともに、既存の交通インフラの高度化を図る方針です。その目的として挙げているのが、「国内の経済循環」と人々の移動の利便性の向上です。
ここでいう経済循環とは、人やモノ、サービス、お金が国内でスムーズに回る状態を指します。高速鉄道や高速道路、宅配網が一体となることで、企業の物流コストの削減や、地方のビジネスチャンスの拡大につながるとみられます。
日本やアジアの読者にとってのポイント
日本を含むアジアの企業にとって、中国の広域インフラは、生産拠点やサプライチェーン(供給網)の設計を考えるうえで重要な前提条件になりつつあります。移動時間や輸送時間が短くなるほど、ビジネスの選択肢は増えます。
一方で、私たち個人の視点から見ると、「都市と都市が高速でつながる社会」は、働き方や暮らし方の自由度を高める可能性があります。どこに住み、どこで働くのかという選択が、交通インフラの発展によってどのように変わっていくのか。今回の中国の動きは、そうした問いをあらためて投げかけています。
これからの注目点
交通運輸部は、今後も新規プロジェクトの立ち上げと既存インフラのアップグレードを進めるとしています。今後の注目点としては、次のようなものが挙げられます。
- どの地域に新たな高速鉄道や高速道路が建設されるのか
- 既存路線の高速化やサービス向上がどこまで進むのか
- 宅配ネットワークの高度化が、地方の暮らしやビジネスをどう変えるのか
インフラ整備は単なる建設プロジェクトではなく、「どんな社会をつくるのか」という選択でもあります。中国の動きは、アジアの他の国や地域にとっても、今後の交通政策や都市づくりを考えるうえでの重要な参考事例になりそうです。
Reference(s):
China builds world’s largest high-speed rail and highway networks
cgtn.com








