トランプ米大統領、スコットランドでゴルフ 英で抗議デモと通商協議 video poster
スコットランドの海岸沿いにある自身のゴルフ場でプレーを楽しむドナルド・トランプ米大統領。その一方で、エディンバラやアバディーンでは訪問に反対する市民が街頭に立っています。今回の英国訪問は、ゴルフとビジネス、そして通商協議が絡み合う象徴的なイベントになりつつあります。
スコットランドでゴルフ、エリック氏も同伴
現地時間の土曜日、トランプ米大統領はスコットランドの海岸沿いにある自らのゴルフコースでラウンドを行いました。コースには、次男のエリック・トランプ氏も同伴し、家族で過ごす時間となりました。
トランプ氏は滞在中、アバディーン近郊に新たに整備されたトランプ名義のゴルフコースの開業イベントにも出席する予定です。その後、火曜日にはワシントンD.C.に戻る日程とされています。
エディンバラとアバディーンで広がる抗議
こうした大統領の滞在とは対照的に、スコットランド各地では抗議行動も起きています。エディンバラやアバディーンでは、数百人規模の市民が市中心部に集まり、プラカードを掲げて行進しました。
参加者らは、英国の指導者たちがトランプ大統領の訪問に「迎合している」と批判し、キア・スターマー首相らの対応を問題視しています。抗議の矛先はトランプ氏本人だけでなく、訪問を受け入れた英国の政治リーダーにも向けられているのが特徴です。
今回のデモは、米国との関係を重視するべきだとする声と、民主主義や人権などの価値観を優先すべきだとする声との間で、英国社会の意見の違いが改めて浮き彫りになったともいえます。
通商協議が訪問の本丸に
トランプ大統領の英国滞在中には、通商協議も予定されています。英国のキア・スターマー首相、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長と会談し、米国と英国、そして欧州連合の貿易関係について協議すると見られています。
具体的な議題は明らかになっていませんが、関税や市場アクセス、デジタル分野のルール作りなど、幅広いテーマがテーブルに上る可能性があります。ゴルフ場でのくつろいだ姿とは対照的に、会談の場では緊張感のある駆け引きが展開されることになりそうです。
今回の訪問が示す3つのポイント
トランプ大統領の英国訪問から見えてくる論点を、3つに整理してみます。
- 個人ビジネスと公的立場の近さが、国内外の議論を呼んでいること
- 英国国内で、対米関係や民主主義の価値観をめぐる意見の違いが表面化していること
- 米国・英国・欧州連合の通商関係が、政治日程と密接に結びついていること
私たちに突きつけられる問い
このように、ある指導者の訪問が歓迎と反発を同時に呼ぶ状況は、民主主義社会では珍しくありません。むしろ、街頭で意見が可視化されること自体が、政治参加の一つの形ともいえます。
一方で、政治指導者が自身のビジネスと公的な訪問をどのように切り分けるのか、そしてメディアや市民がその線引きをどこまで監視できるのかは、今後も各国で問われ続けるテーマです。
トランプ大統領のスコットランド滞在と英国内の抗議デモ、そして通商協議の行方は、米英欧の関係だけでなく、私たちが政治とビジネス、そして市民の声のバランスをどう考えるかを映し出す鏡になっています。
Reference(s):
cgtn.com








