南シナ海をめぐり中国がフィリピンに自制要請 マルコス大統領は米国と軍事協力強化 video poster
フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領が米国への3日間の公式訪問を終え、南シナ海情勢を念頭に米比の軍事協力を一段と進める方針を示しました。これに対し、中国外務省はフィリピンに対し、南シナ海問題で外国勢力に頼らないよう求めています。
マルコス大統領、米国で軍事協力の「前進」を確認
マルコス大統領は今回の訪米で、フィリピンと米国の間で軍事協力を引き続き前進させていく考えを表明しました。フィリピン軍の近代化については、南シナ海での動きを直接のきっかけとする対応だと説明しています。
南シナ海をめぐる状況が緊張をはらむなか、フィリピン側が自国の防衛力強化を優先課題として位置づけていることがうかがえます。
米中距離ミサイル配備と弾薬庫建設の計画
マルコス大統領はさらに、フィリピン国内における米国の中距離ミサイルの配備や、弾薬庫を共同で建設する計画についても言及しました。これらの取り組みは、将来起こりうる事態に備えることを目的としているとしています。
中距離ミサイルの配備や弾薬庫の整備は、抑止力の強化と同時に、地域の安全保障環境に影響を与えうる動きでもあります。今後、周辺国との関係や地域の軍事バランスがどのように変化するのかが注目されます。
中国外務省は「外国勢力への依存を避けるべき」と主張
こうした動きに対し、中国外務省はコメントを発表しました。外務省は、南シナ海をめぐる問題について、フィリピンが外国の支援を求めるのではなく、関係国との対話や協議を通じて問題を処理すべきだとの姿勢を示しています。
中国外務省は、関係国が域外勢力を持ち込むことで緊張が高まることへの懸念を表明し、地域の安定は当事者同士の直接のやり取りによって守られるべきだと強調しています。
南シナ海情勢と地域の安定にとっての意味
南シナ海は、世界有数の海上交通路であり、多くの国と地域が関心を寄せる海域とされています。南シナ海での動きは、エネルギーや貿易、安全保障など、広い分野に影響を与えます。
2025年現在、南シナ海情勢はアジア太平洋の安全保障を考えるうえで避けて通れないテーマとなっています。フィリピンと米国の協力強化、そして中国外務省の呼びかけは、それぞれが自らの安全保障と地域の安定をどのように位置づけているかを映し出していると言えます。
私たちが押さえておきたいポイント
- マルコス大統領は、南シナ海での動きを背景に、フィリピン軍の近代化を進める方針を明確にしました。
- 米国との間では、中距離ミサイルの配備や弾薬庫の共同建設など、具体的な軍事協力が計画されています。
- 中国外務省は、フィリピンが南シナ海問題で外国勢力に頼るのではなく、対話と協議を通じた解決を重視するよう求めています。
- 南シナ海をめぐる各国の動きは、地域の安全保障バランスと安定に長期的な影響を与える可能性があります。
南シナ海情勢は、地理的には遠く感じられても、日本を含む地域全体の経済や安全保障にもつながるテーマです。日々のニュースの中で、誰がどのような言葉で安全保障や協力の方向性を語っているのかに注目していくことで、国際情勢をより立体的に捉えることができそうです。
Reference(s):
China urges Philippines not to seek foreign backing on South China Sea
cgtn.com








