CMGがナニーロボット博 AIが家事と育児を支える未来 video poster
家庭の仕事や子どもの見守りをロボットに任せる――そんな未来像を現実のものとして見せる試みが、中国のChina Media Group(CMG)によるナニーロボット博です。国際ニュースとしても注目されるこの動きは、AIが私たちの生活空間にどこまで入り込むのかという問いを投げかけています。
CMGが仕掛ける「家を任せるロボット」展示
CMGがこのほど開催したナニーロボット博では、家庭での暮らしを支えるAI技術をテーマにしたロボットが集められました。掃除や片付けといった家事の支援から、高齢者や子どもの見守り、音声でのコミュニケーションまで、「家の中のあらゆる場面で動くAI」を前面に打ち出した展示となっています。
来場者に投げかけられた問いはシンプルです。「あなたはロボットに家を任せられますか」。この問いかけ自体が、博覧会のコンセプトをよく表しています。
ナニーロボットとは何か
ナニーロボットとは、家事だけでなく、子どもや高齢者の見守り、簡単な会話相手など、家庭内でのケア役を担うことを想定したAIロボットの総称です。2025年現在、世界各地で家庭向けロボットの開発が進んでいますが、CMGの博覧会は、そうした技術を「生活の場」でどう使うかに焦点を当てています。
具体的には、次のような役割が想定されています。
- 掃除や整理整頓など、単純な家事の自動化を手伝う
- 留守番中の子どもや高齢者の様子をカメラやセンサーで見守る
- 話しかけに応じてニュースや天気、音楽などを提供する
- 緊急時に家族やサービスにつなぐ通報機能を持つ
なぜ今、ロボットに家を任せる話題が出てくるのか
共働き世帯の増加や少子高齢化が進む中で、家事やケアの負担をどう分担するかは、中国でも日本でも大きな課題となっています。家庭向けのAIロボットは、その一部を肩代わりする存在として期待されています。
一方で、家の中に常にAIが存在する社会は、働き方や家族の役割、住まいの設計といった私たちの前提を静かに変えていく可能性があります。CMGのナニーロボット博は、その変化を具体的な形でイメージさせる場になっていると言えます。
安心して任せられるのか プライバシーと安全への視点
「ロボットに家を任せられるか」という問いは、技術のすごさだけではなく、信頼と安全の問題でもあります。家庭向けAIロボットが普及するには、次のような点が重要になります。
- カメラやマイクで集めた家庭内のデータを、どのように保護し、どこまで外部と共有するのか
- 誤作動や機械の故障が起きた場合に、利用者の安全をどう守るのか
- 子どもや高齢者がロボットに過度に依存しないよう、家族との関わりをどう保つのか
CMGの博覧会は、こうした懸念を否定するのではなく、技術の可能性を示しつつ、社会全体で考えるべきテーマを浮かび上がらせているとも言えます。
日本の私たちにとっての示唆
日本でも、スマートスピーカーやお掃除ロボットなど、家庭向けAIはすでに身近な存在になりつつあります。中国発のナニーロボット博は、次のような問いを日本の私たちにも投げかけています。
- どこまでの仕事をロボットに任せ、どこから先を人が担うのか
- 介護や子育て、家事の負担を技術で軽くする一方で、人のつながりをどう守るのか
- 家庭内のデータやプライバシーを守るために、何をルールとして整えるべきか
「ロボットと暮らす」時代の入り口で
CMGがナニーロボット博を通じて提示したのは、遠い未来のSFではなく、手の届く範囲に近づきつつある日常の一場面です。ロボットが家事や見守りを担う世界は、もう「いつか」ではなく、「どのような形で」やってくるのかを考える段階に入りつつあります。
ロボットに家を任せることに賛成か反対かは、人によって答えが分かれるはずです。ただ、こうした国際ニュースに目を向けることで、自分や家族にとって心地よい技術との距離感をあらためて考えてみるきっかけになるのではないでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








