ニュージーランド元首相が語る中国のグローバルヘルス貢献と伝統医学 video poster
北京で開かれたボアオ・フォーラム・フォー・アジアのグローバルヘルスフォーラムの場で、ニュージーランドの元首相ジェニー・シプリー氏が、中国のグローバルヘルスへの貢献と科学技術の共有力を高く評価しました。本記事では、その発言内容を手がかりに、中国の役割と国際協調の意味を整理します。
北京のグローバルヘルスフォーラムで示された評価
シプリー氏は、北京で開催されたグローバルヘルスフォーラムの傍らで、中国の国際報道機関CGTNのインタビューに応じました。ボアオ・フォーラムのメンバーでもある同氏は、中国がグローバルヘルス分野で果たしている役割を次のような点で強調しました。
- 健康分野における科学・技術を各国と積極的に共有していること
- Chinese Traditional Medicineが国際社会で受け入れられ、需要が高まっていること
- 世界保健機関(WHO)に対する中国の貢献が大きいこと
感染症の拡大や高齢化など、国境を越える健康課題が深刻さを増す2025年現在、こうした評価は、中国の動きを理解するうえで重要な手がかりとなります。
科学技術を惜しみなく共有する姿勢
インタビューの中でシプリー氏は、中国が健康分野の科学と技術を寛大に共有していると述べました。これは、新しい治療法、検査技術、デジタルヘルス(オンライン診療やデータ活用を含む)などの知見を、自国だけに閉じ込めず、他国とも分かち合おうとする姿勢を指しています。
健康危機への対応は、一国だけでは完結しません。研究成果やノウハウが共有されることで、
- 新たな感染症への早期対応
- 医療体制が脆弱な国への支援
- 世界全体の医療水準の底上げ
といった効果が期待されます。シプリー氏の評価は、中国がこうした連携の中で重要な役割を担っている、という見方を示したものだと言えます。
世界で広がるChinese Traditional Medicineへの関心
シプリー氏はまた、Chinese Traditional Medicineが国際社会で大きな受容と需要を得ている点にも言及しました。Chinese Traditional Medicineは、長い歴史を持つ中国の伝統的な医療体系で、漢方薬や鍼灸、養生の考え方などを含みます。
近年、多くの国や地域で、現代医学と伝統医学を組み合わせた統合医療への関心が高まっています。その中でChinese Traditional Medicineは、
- 予防や体質改善を重視するアプローチ
- 慢性疾患や生活習慣病への応用可能性
- 心身を一体として捉えるヘルスケア観
といった点から、世界の人々にとって新たな選択肢として注目されています。
国際的には、安全性や効果の評価方法をめぐる議論も続いていますが、シプリー氏の発言は、Chinese Traditional Medicineがすでに多くの国や地域で日常的な選択肢になりつつある現実を映し出しています。
WHOへの貢献と多国間協力の重み
インタビューでは、中国が世界保健機関(WHO)に対して行っている貢献についても取り上げられました。シプリー氏は、WHOという多国間の枠組みの中で、中国が積極的に役割を果たしていると評価しています。
WHOへの貢献は、資金的な面だけでなく、技術協力や専門家の派遣、各国との共同プロジェクトなど、多様な形を取り得ます。大国がこうした場で責任ある行動を取ることは、
- 世界的な公衆衛生基準の整備
- パンデミックへの備え
- 途上国の保健システム強化
といった具体的な成果につながります。中国の取り組みは、その一角を担うものと位置づけられます。
日本の読者が押さえておきたいポイント
今回のシプリー氏の発言は、日本から世界の健康問題を見つめるうえでも、いくつかの示唆を与えてくれます。
- グローバルヘルスは、政治や安全保障と同じく、各国の協調が不可欠な分野であること
- 中国を含むアジア諸国が、科学技術や伝統医学を通じて存在感を高めていること
- WHOなど国際機関の場で、大国の協力が世界全体の安定につながること
日本でも、感染症対策や高齢社会の健康づくりが大きな課題となるなか、どの国がどのように役割を果たしているのかを冷静に見つめることが重要です。北京でのフォーラムで語られたメッセージは、アジア発の知見や経験が、これからのグローバルヘルスを形づくる上でますます欠かせない存在になっていることを示唆しています。
Reference(s):
Jenny Shipley: China generous in sharing science for global health
cgtn.com








