中国・甘粛省で鉄砲水、少なくとも10人死亡 復旧と救助が続く video poster
2025年8月、中国北西部の甘粛省Yuzhong県で豪雨により鉄砲水が発生し、少なくとも10人が死亡、33人が行方不明となりました。およそ4,000人が孤立するなど、地域の暮らしに深刻な影響が出ています。現地では当時、救助と復旧の活動が昼夜を問わず続いていました。
8月の豪雨が引き起こした鉄砲水
豪雨は8月7日に始まり、短時間に集中的に降った雨がYuzhong県周辺の河川を急激に増水させました。その結果、鉄砲水が発生し、周辺の地域を一気に襲ったとされています。
この極端な雨によって、およそ4,000人が一時的に取り残され、救助を待つ状態となりました。人や物資の移動にも大きな支障が出て、住民は不安な時間を過ごしたとみられます。
非常事態宣言と徹夜の捜索
甘粛省の水利当局は、状況の深刻さを受けて、洪水に関する緊急対応レベルを最高位に引き上げました。これは、関係機関が総力を挙げて対応にあたる段階に入ったことを意味します。
行方不明となっている人の捜索も続きました。金曜日の深夜までに、およそ3キロにわたる河川の流れが重点的に捜索されましたが、それでもなお多くの行方不明者が確認されたままでした。当局は、危険のある地形や水位の変化に注意しながら、慎重に活動を進めていたとみられます。
現場を支えた消防隊員たち
現場では、消防隊員や救助隊が長時間の活動にあたりました。報道によると、一部の隊員は14時間にわたって連続で作業に従事した後、その場の地面に横になり、岩を枕代わりにして短い休息をとったといいます。
十分な休憩を取ることも難しい中での活動は、肉体的にも精神的にも大きな負担となります。それでも現場を離れず、少しでも多くの人を助けようとする姿は、この災害の厳しさと同時に、そこで働く人たちの責任感の強さを映し出しています。
数字で見る被害の状況
今回伝えられている被害の主なポイントを、あらためて整理してみます。
- 豪雨の発生:8月7日からYuzhong県で激しい雨が続く
- 鉄砲水の発生:急激な増水により地域で鉄砲水が発生
- 孤立した人々:約4,000人が一時的に孤立
- 確認された死者:少なくとも10人
- 行方不明者:33人
- 捜索範囲:金曜日深夜までに、およそ3キロの河川区間を捜索
- 対応レベル:甘粛省の水利当局が洪水の緊急対応レベルを最高位に引き上げ
これらの数字は、限られた一時点での状況を示すものですが、自然災害がどれほど急速に地域社会を揺さぶるかを物語っています。
極端な気象とどう向き合うか
こうした豪雨による鉄砲水は、中国だけでなく、世界各地で大きな課題となっています。ひとたび河川が増水すれば、わずかな時間で状況が一変し、避難の判断が難しくなることも少なくありません。
遠く離れた地域で起きた今回の災害も、私たち自身の備えを見直すきっかけになります。自分の住む場所のリスクを知り、いざというときにどう動くかを想像しておくことは、国や地域を問わず重要になっています。
ニュースを自分ごとにするための小さなヒント
災害のニュースを、ただ「大変なことが起きている」で終わらせないために、私たちにできることもあります。
- 自宅や職場の近くにある川や谷、低い土地をあらためて確認する
- 自治体が公表しているハザードマップ(災害リスク地図)を一度は見ておく
- 家族や同僚と、豪雨や洪水時にどう連絡を取り合うか話しておく
- スマートフォンに、気象情報や避難情報の通知を受け取れる設定やアプリを用意しておく
ニュースの向こう側には、それぞれの日常と暮らしがあります。甘粛省で豪雨と鉄砲水に見舞われた人々のことを思いながら、自分の足元のリスクに静かに目を向けてみることが、次の災害への備えにつながっていきます。
Reference(s):
Recovery efforts underway after flash floods wreak havoc in Gansu, NW China
cgtn.com







