中国・成都で広がるフリーダイビング 都市の深いプールが生む癒やし video poster
中国・成都で、フリーダイビングを楽しめる深いプールが都市生活者の「逃げ場」として注目されています。2025年のワールドゲームズの開催都市でもあるこの街で、世界平均を上回るペースで人気が高まるフリーダイビングは、中国全土で進むニッチ&ライフスタイル系スポーツの象徴となりつつあります。
ワールドゲームズ2025の都市・成都に生まれた「深いプール」文化
成都(Chengdu)は、ワールドゲームズ2025の開催都市として国際的な注目を集めています。その市内に登場したのが、フリーダイビングのために設計された深いプールです。屋内型の施設のため、季節や天候に左右されず、都市に暮らす人びとが仕事帰りや週末に通える身近な「深海」となっています。
フリーダイビングとは、ボンベなどの呼吸器を使わず、自分の息だけで潜るダイビングのスタイルです。一般的なダイビングに比べて、より呼吸やメンタルのコントロールが重視され、静かな水中で自分自身と向き合う時間が生まれます。
ストレス社会の「水中オフライン空間」
成都の深いプールは、都市のストレスから離れて心を落ち着かせる場所としても機能しています。スマートフォンや通知から離れ、ただ水と呼吸に集中する時間は、多くの都市生活者にとって貴重な「オフライン空間」です。
- 静かな水中で、ゆっくりと自分の呼吸に意識を向ける時間
- 遠出をしなくても、街中からすぐに行ける「小さな非日常」
- 記録よりも、自分のペースと心地よさを大切にするライフスタイル志向
こうした要素が組み合わさり、フリーダイビングは単なるスポーツを超え、「内面を整えるための習慣」として受け止められつつあります。
中国で加速するニッチ&ライフスタイルスポーツ
中国ではいま、フリーダイビングの人気が世界平均を大きく上回るペースで伸びているとされています。その背景には、「勝ち負け」よりも「自分らしい時間」を重視する、新しいスポーツ観の広がりがあります。
フリーダイビングのようなニッチでライフスタイル色の強い競技は、健康づくりやリラックス、コミュニティづくりとも結びつきやすく、全国的なムーブメントの一部として受け入れられています。大規模な都市だけでなく、各地でこうした施設やコミュニティが増えていくことで、スポーツの楽しみ方そのものが変わりつつあります。
世界チャンピオンが見た成都の「一息ごとの未来」
世界チャンピオンのフリーダイバー、Alexey Molchanov 氏も、成都の新しい深いプールを訪れています。彼は現地のファンと交流し、自身の経験や技術を共有しながら、中国におけるフリーダイビングの未来を「一息ごと」に確かめています。
トップアスリートが足を運ぶ場所になっていることは、成都のプールが単なるレジャー施設ではなく、今後のフリーダイビング文化を形づくる「現場」としても注目されていることを示しています。競技としての高度な挑戦と、一般の人びとの「癒やしの時間」が同じ水の中で共存している点も、このムーブメントの特徴と言えるでしょう。
日本の都市生活とつながる視点
日本でも、仕事や情報に追われる都市生活の中で、「何もしない時間」をどう確保するかが大きなテーマになっています。成都の深いプールやフリーダイビングの広がりは、スポーツとメンタルケア、ライフスタイルを一体として考えるヒントを与えてくれます。
海やプールに限らず、自分の呼吸に集中できる環境や、小さなコミュニティに支えられたニッチな活動は、どの都市にも生まれうるものです。中国・成都で生まれている新しいスポーツ文化の動きは、日本の都市生活を考えるうえでも、静かに刺激を与えてくれる国際ニュースと言えます。
Reference(s):
cgtn.com








