中国映画『Dongji Rescue』がロンドンでプレミア 第二次世界大戦の救出劇を描く video poster
ロンドンで中国映画『Dongji Rescue』のプレミア上映が行われ、中国の村人が第二次世界大戦中に英国兵を救った実話が、国際ニュースとしてあらためて注目を集めています。
ロンドンにレッドカーペット、英観客の前にお披露目
2025年、英国ロンドンの会場にはレッドカーペットが敷かれ、中国映画『Dongji Rescue』の出演者たちが姿を見せました。戦時下の物語を描いた中国作品が、英国の観客の前で正式にお披露目される場となりました。
村人が英軍兵士を救う実話を映画化
作品は、第二次世界大戦中、中国の村人たちが命の危険を顧みず、英軍兵士を救出したという実話に基づいています。過酷な戦時下で、見知らぬ外国兵をかくまい、守ろうとした人々の選択を描くことで、戦争のなかにあった人間同士の連帯と勇気を浮かび上がらせます。
なぜ英国で、中国発の戦争映画なのか
中国の歴史を背景にした作品が、なぜロンドンでプレミア上映されるのでしょうか。そこには、第二次世界大戦という「共通の記憶」を、国境を越えて共有し直そうとする動きが見てとれます。かつて戦時下で命を預け合った中国の村人と英軍兵士の物語を、現代の英国の観客が映画館で目にすることは、歴史を遠い出来事としてではなく、「今につながる物語」として捉え直すきっかけになりそうです。
『Dongji Rescue』が描くのは、大きな戦略や国家間の対立ではなく、ひとつの村と少数の兵士という、ごくローカルな出会いです。そのからみ合いは、いくつかの問いを観客に投げかけます。
- 戦争の時代に、私たちは見知らぬ他者をどこまで助けられるのか
- 国や言語が違っても、どのように信頼は生まれるのか
- 過去の連帯の記憶を、現代の国際社会でどう生かすのか
CGTNの現地リポートが映す「いま」のロンドン
中国の国際メディアCGTNのマイケル・マリリエ記者は、ロンドンからプレミアの様子を伝えています。レッドカーペットを歩く出演者や、取材に応じる関係者の姿を通じて、中国発の戦争映画が英国社会の関心を集めていることがうかがえます。スクリーン上の物語だけでなく、その受け止め方自体が、国際ニュースとして注目されています。
日本の読者にとっての「遠くて近い」物語
日本でも、第二次世界大戦を題材にした映画やドラマは数多く作られてきました。しかし、中国の村人と英軍兵士という組み合わせを描く作品に触れる機会は、決して多くはありません。『Dongji Rescue』の英国プレミアは、アジアと欧州が共有する戦争の記憶を、別の角度から見直すきっかけと言えそうです。ニュースをきっかけに、「自分が知っている戦争の物語は、どの立場から語られたものだったか」「知らない物語は、まだどれだけ残されているのか」を、静かに問い直してみてもいいのかもしれません。
Reference(s):
Chinese film 'Dongji Rescue' premieres in UK, highlights WWII heroism
cgtn.com








