ラサで晩唐ファッションが輝く 雪の都を彩る民族調和の風景 video poster
2025年の冬、ラサの街を歩くと、晩唐スタイルの衣装に身を包んだ人びとが、強い日差しと透き通るような空気の中をゆったりと歩いています。唐代の華やかな装いと雪の高原の景色が重なり合う光景は、写真映えするだけでなく、民族の調和や一体感を静かに物語っています。
雪の都ラサを歩く晩唐スタイル
ラサの陽光の下で晩唐風の衣装をまとい、石畳の道や寺院のそばを歩いていると、古代の優雅さとともに、さまざまな民族が共に暮らすあたたかな空気が感じられます。
唐代の鮮やかな衣装と雪をいただく高原の風景が出会うことで、千年以上にわたって育まれてきた多様性と繁栄が、いまの時代にふたたび立ち上がってくるようだ、と語る人もいます。
晩唐ファッションとは何か
晩唐ファッションは、唐代の後期をイメージした衣装スタイルです。唐代は西暦618年から907年にかけて栄えた時代で、多様な文化が出会い、衣服も自由で華やかな表現が特徴とされています。
ラサの街で見かける晩唐スタイルには、次のようなポイントがよく見られます。
- 大きくゆったりとした袖や、身体の動きに合わせて揺れる長い裾
- 落ち着いた色合いと鮮やかな差し色を組み合わせた重ね着
- 髪飾りや帯、刺しゅうなど、細部までこだわった装飾
こうした要素が、ラサの強い光と澄んだ空気の中でいっそう引き立ち、歩いているだけで一つの風景作品のように見えてきます。
民族の調和を映す新しい日常の風景
晩唐スタイルの衣装を楽しんでいるのは、観光客だけではありません。ラサで暮らすさまざまな背景を持つ人びとが、友人同士や家族と一緒に衣装を身につけ、街を散策したり、記念写真を撮ったりしています。
同じ衣装をまとい、笑顔で肩を並べる姿は、言葉や出身の違いを超えた一体感をつくり出します。歴史のモチーフを共有することで、「私たちはこの長い物語の一部なのだ」という感覚が自然と生まれているようにも見えます。
SNSで広がるラサ発のカルチャー
晩唐ファッションとラサの景色が組み合わさった写真や動画は、SNSでも静かに広がっています。石畳の路地や丘の上から見下ろす街並み、夕焼けに染まる空を背景にした晩唐コーデは、短い動画やストーリー投稿との相性も良く、多くの人がシェアしています。
投稿には、ハッシュタグを付けてお気に入りのコーデや撮影スポットを紹介するものもあり、オンライン上での交流を通じて、新しい旅の楽しみ方やファッションのアイデアが生まれています。
観光と文化体験の新しいかたち
旅先でその土地にゆかりのある衣装を身につけることは、近年の観光のスタイルとして定着しつつあります。ラサの晩唐ファッションも、単なる仮装ではなく、歴史や文化に触れるきっかけとして選ばれているのが印象的です。
衣装を身につける人びとは、写真撮影を楽しむだけでなく、唐代の歴史や文化交流の話題に自然と興味を持つようになります。自分の体験を通じて歴史との距離が縮まることで、学びと観光が重なり合う時間が生まれています。
日常に歴史を取り入れるという選択
デジタルネイティブ世代にとって、晩唐ファッションは、難しい知識としての歴史ではなく、気軽に楽しめる「スタイル」として身近になりつつあります。日常の散歩や旅先でのひとときを少しだけ特別なものに変えながら、千年前の美意識にそっと触れる体験です。
ラサの街に広がる晩唐スタイルの風景は、古いものをそのまま保存するだけではなく、いまを生きる私たちの感覚と結びつけながら受け継いでいく一つの方法を示しているとも言えます。次に海外やアジアの都市を訪れるとき、自分ならどのように「歴史」と出会ってみたいか、考えてみるきっかけにもなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








