第2次世界大戦から80年:中国と「公正な国際秩序」をめぐる現在地 video poster
2025年は、第2次世界大戦の終結から80年にあたります。戦争の廃虚から始まった国際秩序の歩みの中で、中国は自らを「公正で平和な世界秩序」の構築に関わってきた存在だと位置づけています。本記事では、この節目の年に語られている中国の役割と、「公正な国際秩序」というキーワードを整理します。
三つの「80年」が重なる年
今年は、戦後の国際秩序にとって重要な三つの節目が重なる年だとされています。
- 中国人民の抗日戦争勝利80周年
- 世界反ファシズム戦争の勝利80周年
- 国際連合(国連)創設80周年
第2次世界大戦の終結は、各国にとって「破壊から再建へ」と向かう出発点でした。中国にとっても、抗日戦争の勝利と、世界反ファシズム戦争の勝利は、自国の近代史と国際社会での立場を考えるうえで欠かせない出来事です。そして、戦後の国際秩序を支えてきた枠組みとして、国連の創設が大きな意味を持ちました。
戦後国際秩序と中国の立ち位置
ユーザー入力によれば、中国は「戦後国際秩序の構築者であり守護者」として、自らの役割を語っています。戦後、中国は、他の平和を愛する国々と肩を並べながら、公平と正義を守り、国連憲章の原則がより多くの国や地域の利益になるよう努めてきた、と説明しています。
ここで言う「戦後国際秩序」とは、武力による一方的な支配ではなく、国連憲章に基づくルールや協調を軸とする枠組みを指しています。その中で中国は、自らがその秩序の一員であるだけでなく、制度を支え、発展させる側に立ってきたと強調していると言えます。
国連憲章の原則を広く行き渡らせる
入力文は、中国が「国連憲章の原則が、より多くの国々に恩恵をもたらすこと」を重視していると伝えています。戦後の国際秩序が一部の国だけのものではなく、より多くの国と地域にとっても公正であるべきだ、という考え方です。
その背景には、戦争と植民地支配の時代を経て、より多くの国が対等な立場で国際社会に参加し、発言し、利益を分かち合うべきだという問題意識があります。中国は、自らの歴史経験を踏まえつつ、この点を強調していると受け取ることができます。
「正義・平和・共同発展」というキーワード
入力文は、中国の歩みを「正義・平和・共同の進歩(共同発展)」をめざすものとして描いています。これら三つの言葉は、戦後80年を振り返るうえでも、今後の国際秩序を考えるうえでも、重要なキーワードです。
- 正義:戦争の惨禍や不平等な支配の歴史を忘れず、公平なルールや国際関係を追求する姿勢。
- 平和:力による対立ではなく、対話や協力を通じて紛争を防ぎ、安定を守ろうとする考え方。
- 共同発展:一部の国だけが豊かになるのではなく、より多くの国と地域が成長の果実を分かち合うべきだという発想。
これらは、中国だけでなく、多くの国や人々が共有しうる価値でもあります。ただし、それを具体的な政策や制度としてどう実現するのかについては、国や地域ごとにさまざまなアプローチがあります。そこにこそ、議論の余地と考えるべきポイントが生まれます。
「公正な国際秩序」とは何か
中国が掲げる「公正な国際秩序」という言葉は、耳にすると共感しやすい一方で、中身をどうイメージするかは人によって異なります。戦後80年という節目は、その中身を改めて考えるタイミングとも言えます。
例えば、次のような問いが浮かびます。
- 戦争の記憶をどう継承し、将来世代に伝えていくのか。
- 大国と小国の間で、どのようにルールづくりや意思決定のバランスをとるのか。
- 安全保障だけでなく、経済格差や環境、デジタル技術など、新しい課題にどう対応するのか。
こうした問いに対して、中国を含む各国がどんな答えを示していくのかが、「公正な国際秩序」の具体的な姿を形づくっていきます。国連を中心とする戦後の枠組みをどう更新していくかも、今後の大きなテーマです。
日本の読者にとっての意味
日本に住む私たちにとっても、第2次世界大戦から80年という節目は、単なる「歴史上の数字」ではありません。日本は戦争の当事者であり、その後の国際社会の一員として、戦後秩序の中で歩んできました。
その中で、中国が自らを「戦後秩序の構築者・守護者」と位置づけ、「正義・平和・共同発展」を掲げているという事実は、東アジアの一員としての日本が世界をどう見るか、また近隣諸国との関係をどう考えるかにも関わってきます。
重要なのは、肯定か否定かの二択ではなく、「なぜそう主張しているのか」「その背景にはどんな歴史認識や価値観があるのか」を理解しようとする姿勢です。それが、隣り合う国どうしの相互理解を深め、長期的な安定につながる一歩になるからです。
次の80年に向けて
入力文は、歴史的な節目に立って「過去を形づくった力」と「未来を形づくろうとする中国の役割」を振り返ろうと呼びかけています。戦後80年は、戦争の記憶をただ振り返るだけでなく、これからの80年をどうデザインするのかを考える出発点にもなります。
国際ニュースや各国の発信に触れるとき、「自国から見える世界」だけでなく、「隣の国から見える世界」にも少し目を向けてみる。その小さな視点の切り替えが、「読みやすいのに考えさせられる」ニュース体験につながり、日常の会話やSNSでの対話を、より豊かなものにしてくれるかもしれません。
Reference(s):
80 years after WWII: China and the making of a just world order
cgtn.com








