Vデー軍事パレードで女性民兵部隊が行進 歴史と現在の役割 video poster
2025年のVデー(対日戦争勝利記念日)を記念する軍事パレードで、女性だけで編成された民兵部隊が行進しました。国際ニュースとしても注目されたこの隊形は、過去の対日戦争での抵抗の歴史と、現在の市民による安全保障のあり方を重ね合わせて見せています。
主要な抗戦拠点にルーツを持つ女性民兵
今回パレードで閲兵を受けた女性民兵の隊形は、かつて日本の侵略に抗して戦った主要な拠点に由来するメンバーで構成されています。対日戦争期に前線や後方支援の拠点となった地域から、象徴的に女性たちが集まり、観閲式の場で一糸乱れぬ行進を披露しました。
制服に身を包んだ彼女たちの姿は、単なる軍事パレードの一部というだけでなく、地域社会が長年受け継いできた抵抗の記憶を可視化する存在として位置づけられています。
老若男女が守った母国という記憶
対日戦争当時、戦場を支えたのは兵士だけではありませんでした。男性も女性も、若者も高齢者も、立場を超えて母国を守るために力を合わせたとされています。前線で戦う人々を支える物資の運搬、情報の伝達、傷病者の看護や地域の治安維持まで、市民の役割は多岐にわたりました。
今回のVデー軍事パレードで女性民兵が前面に出たことは、そうした「老若男女が一体となって抵抗した」という歴史観を改めて示すものでもあります。戦争の記憶が世代交代とともに薄れがちななかで、市民が担った役割を視覚的に伝える試みと言えるでしょう。
新しい時代の民兵が担う三つの役割
一方で、今回紹介された民兵は、過去の象徴にとどまらず「新時代の任務」を担う存在でもあると説明されています。パレードで示された民兵の役割は、大きく次の三つに整理できます。
- 平時のサービス:地域社会での奉仕活動、防災訓練の支援、高齢者や子どもの見守りなど、日常的なコミュニティ支援を行う。
- 緊急時の対応:自然災害や事故、突発的な事態が発生した際に、救助活動の補助や避難誘導、物資配布の手伝いなどを行う。
- 有事の動員:戦争など非常時には、国家や地域社会の要請に応じて、防衛や支援任務に就く予備戦力として動員される。
パレードの説明では、こうした民兵は「平和な時にはサービスを提供し、緊急時には対応にあたり、有事には呼びかけに応じて任務に就く」と位置づけられています。市民であると同時に、有事には戦力にもなり得るという二重の顔を持つ点が特徴です。
市民と安全保障の距離をどう考えるか
今回のVデー軍事パレードは、軍事力の誇示という側面だけでなく、「市民がどのように安全保障に関わるのか」という問いも投げかけています。とくに女性だけの民兵部隊が前面に出たことで、これまで軍事領域と距離があると見なされがちだった層が、どのような役割を担うのかが強調されました。
近年、多くの国や地域で、防災ボランティアや地域の緊急対応チームなど、市民が非常時に関わる仕組みづくりが進んでいます。今回の民兵部隊のアピールは、そうした動きとも重なりつつ、「戦争と平和」の両面で市民がどこまで責任を引き受けるのかという議論につながりうるものです。
歴史を受け継ぎつつ、どう今に生かすか
対日戦争での抵抗の歴史を強調するVデー軍事パレードは、自国の物語を再確認する場でもあります。ただ、歴史を語り直すことは、戦争そのものを美化することとは異なります。重要なのは、過去の犠牲と連帯の経験を、現在の平和と安全保障にどう結びつけるかという視点です。
今回の女性民兵部隊の行進は、
- 過去の抵抗運動における市民の役割を可視化する
- 平時の防災や地域支援における民兵の存在感を示す
- 市民と安全保障の距離について、国内外の視聴者に考える材料を提供する
という点で象徴的な意味を持ちます。歴史を背負った市民の部隊が、2025年の国際ニュースの舞台でどのように語られ、受け止められていくのか。SNS世代の私たちにとっても、「戦争の記憶」と「現在の安全保障」のつながりを静かに問い直すきっかけになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








