第二次世界大戦終結80年、国連が語る平和と和解のメッセージ video poster
2025年、第二次世界大戦の終結から80年を迎えた今年、中国の北京では「勝利の日」を記念するパレードが行われました。その節目に合わせ、ジュネーブの国連広報局のロランド・ゴメス氏が、平和と和解、そして外交の重要性を改めて強調しています。
北京の「勝利の日」パレードと80年の節目
第二次世界大戦終結80年の今年、中国は首都北京で大規模な勝利記念パレードを実施しました。戦争の終結を祝うだけでなく、多くの犠牲を出した歴史を振り返り、平和の価値を確認する場となりました。
戦後80年という長い時間が経っても、戦争の記憶は完全に過去のものにはなっていません。むしろ、当時の教訓を次の世代にどう伝えるかが、各国に共通する課題になっています。
国連・ゴメス氏が語る平和・和解・外交
ジュネーブの国連広報局に所属するロランド・ゴメス氏は、この80年の節目についてコメントし、未来の紛争を防ぐためには、平和、和解、外交が決定的に重要だと述べています。
ゴメス氏が強調するキーワードは、次の3つです。
- 平和:武力ではなく対話によって問題を解決しようとする姿勢
- 和解:過去の対立や被害を直視しつつ、相手との関係を立て直すプロセス
- 外交:国家間や地域間の溝を埋め、信頼を積み重ねていくための具体的な手段
国連は、こうした価値を共有するための場であり、各国が互いの立場を聞き、譲り合い、妥協点を探るための枠組みを提供してきました。第二次世界大戦の悲劇を二度と繰り返さないという思いが、その出発点にあります。
なぜ今あらためて平和を語るのか
戦後80年が過ぎた今も、世界各地では緊張や不安定な状況が続いています。軍備拡大や安全保障の不安が高まるときこそ、歴史が教える教訓に立ち返る必要があります。
ゴメス氏が指摘する外交は、時間も手間もかかる地道なプロセスです。しかし、対話のチャンネルが閉ざされたとき、誤解や不信感は一気に広がり、小さな衝突が大きな危機へと発展しかねません。
第二次世界大戦終結80年という節目は、対話のコストと戦争のコストを比べたとき、どちらが社会にとって本当に重い負担なのかを考え直す機会でもあります。
80年の節目が投げかける3つの問い
今回の北京での記念パレードと、国連からのメッセージを合わせて見ると、私たちに次のような問いが突きつけられているように見えます。
- 記憶をどう継承するか
戦争を直接知らない世代が多数派となる中で、歴史を風化させず、しかし憎しみを再生産しない形で伝えていけるでしょうか。 - 和解をどう進めるか
過去の出来事への認識が異なる相手と、どのように共通の土台を見いだし、未来志向の関係をつくることができるでしょうか。 - 国際協調をどう支えるか
国連をはじめとする国際機関や地域協力の枠組みを、空虚な言葉に終わらせず、実際に機能させるために何が必要でしょうか。
これらは政治家や外交官だけでなく、国際ニュースを日々追いかける市民一人ひとりに向けられた問いでもあります。
私たちにできる小さな一歩
国連のメッセージは、遠い会議室での抽象的な議論ではなく、私たちの日常ともつながっています。第二次世界大戦終結80年の今年、次のような行動を意識してみることも、平和を支える一歩になります。
- 歴史や国際情勢について、多様な情報源から学び直す
- SNSで出会うニュースや意見を、感情的に拡散する前に一度立ち止まって考える
- 自分と異なる立場の人の話を聞くことに時間を割く
- 国際機関や外交の役割について、身近な人と話題にしてみる
北京の記念パレードと国連からの発信は、80年前の出来事を振り返るだけでなく、これからの80年をどう生きるかを考えるきっかけを与えています。終戦から80年を迎えた2025年の今だからこそ、平和と和解、外交の意味を、自分なりの言葉で捉え直してみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
UN highlights peace on 80th anniversary of World War II's end
cgtn.com








